親の手助けも重要…中学生が「勉強を習慣化」する方法
「絶対就寝時間」で万全の体調を手に入れよう
さて、習慣に頼って勉強に取り組む準備ができたら、今度は「生活習慣」を整えていきましょう。
具体的には、「睡眠時間を守るための習慣」を整えるのです。
私が日頃から生徒たちを見ていてつくづく思うのは、安定していい成績を取り続ける子は、決して塾で居眠りをすることがない、ということです。
その理由は、勉強のできる子は生活リズムを整えて日々の生活を送ることの重要性をよく理解していて、日々充分な睡眠(具体的には8時間)をとり、常に体調が万全だからです。
ちなみに、この体調万全な毎日を手に入れることを目指すにあたって、私は「中学生の体調を整えるには『就寝時間』にだけ注意を払えばいい」ということに気がつきました。
なぜなら、たいていの中学では給食があるので栄養が大きく偏ることがないうえに、体育の授業や登下校で適度な運動も毎日あるので、栄養面と運動面にはさほど気を配らなくてもいいからです。
そして、健康を大きく左右する睡眠に関しても、平日は学校へ行くために早起きせざるを得ない状況で、起床に関しては口うるさく言う必要がありません。これらの理由から、就寝時間だけに注意を払っておけば、中学生の体調はしっかりと整うことに気づいたのです。
それでは、安定して8時間睡眠を守るべく「絶対就寝時間」を設定していくことにしましょう。
中学生の生活パターンを考慮に入れると、遅くとも「23時」までに就寝できれば、8時間睡眠を守ることができるでしょう。
この23時という時間は絶対です。23時を絶対就寝時間として守りきるべく、今回も保護者の力を借りて習慣としましょう。
まずは保護者にこの「23時絶対就寝」宣言をし、「23時に寝室を消灯する」と言ってしまいます。
始めてしばらくは、保護者に消灯してもらうといいでしょう。また、定着するまでは実行を忘れぬよう、親子両方のスマホで10分前にアラームをかけるのもいいですね。
絶対就寝時間が23時──。
もちろん、この時間を早めるぶんには何の問題もありません。いますぐ決めて書いてみましょう。
「絶対就寝時間は○○時○○分で、この時間に寝室を消灯」
絶対就寝時間を設定し、保護者にその習慣化の協力を得ることで、私の塾の生徒たちは皆、万全の体調を手に入れてきました。
ぜひ、あなたもこの習慣についても自分のものにできるようしていってほしいと思います。
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