中学生の成績を上げるために、入学前に親が知ってくべきこと

國立拓治

中学生の中には勉強に熱意が湧かず、あまり身が入らない子がいます。これはどうしてなのでしょうか? 中学生のわが子の成績を上げるために知っておくべきポイントを、國立拓治さんが紹介します。

※本稿は國立拓治成績アップ率96.6%! [くにたて式]中間・期末テスト勉強法』(大和出版)から一部抜粋・編集したものです。

國立拓治(株式会社さくらクリエイト代表取締役)
1974年愛知県春日井市生まれ。大学卒業後、大手学習塾に勤めた後、2005年に「さくら個別指導学院」を開校。2019年より公益社団法人全国学習塾協会の理事も務める。

中学生って、どんな特徴があるの?

・中学生は勉強への気持ちが強くない

勉強に大切なことは基本的に何歳でも同じなのですが、子どもと大人の真ん中にいる中学生には「中学生だからこその勉強のコツ」というものがあります。このコツを効率よく身につけるためにも、まずは「中学生の特徴」について確認しておきましょう。

高校生になれば、勉強をする覚悟がない子はほぼいません。勉強しない子は手に職をつけるために専門学校へ行ったり、就職をしたりしているはずですからね。

その一方、中学生は義務教育なので、勉強をする覚悟が弱い子もたくさんいます。「勉強で学んだことを活かして社会に出て働く」ということがまだまだ先なので、自分のこととして実感できないのでしょう。

したがって、中学生は勉強への気持ちが強くないのが「普通」。逆に、勉強への気持ちを強く持って日々努力できている子のほうが珍しいのです。

・中学生はとにかく忙しい

中学生になると小学生と比べて圧倒的に忙しくなります。部活が始まるうえに勉強量も増えるため、慣れるまでは多くの子がしんどい思いをすることでしょう。

この学校生活に加えて塾などの習いごとをするとなれば、夜まで用事が詰まっていて、もはや大人の日常よりも忙しくなります。

また、活動範囲が広がることで、私生活も充実したものになることでしょう。友だちが増えたり、異性を気にするようになったり、興味の範囲が広がったり…。

以上からもわかるように、中学生はとにかく忙しいのです。中には部活や楽しいことに押されてしまって、勉強に割く時間が減ってしまう子が出てくるのも、ある意味で必然的なことでしょう。

・中学生の「勉強の主導権」は誰のもの?

ここで言う「勉強の主導権」というのは、「勉強のやり方や量などを誰が決めるのか」ということです。小学生は保護者が主導権を持っているし、高校生は本人が主導権を持っています。

中学生はそのちょうど真ん中。だんだんと保護者から本人に勉強の主導権が移っていくという、本当に微妙な時期なんですよね。

中学生は思春期で、反抗期などと呼ばれる時期になり、「自分で自分のことを決めたい」という欲も強まるので、親子喧嘩が起こりやすくなりがちです。この主導権の受け渡しが、中学生の間に各家庭で喧嘩をしながら行われるのでしょう。

以上、中学生の特徴を3つ見てきました。おさらいしますよ。

中学生は勉強への気持ちが弱く、日々忙しく、保護者も勉強に口を出してくる──。

まずは、このことをしっかり押さえておいてください。