中学では親が学習予定を立てると逆効果? 小学生時代と変えるべき親子の関係

國立拓治

中学生の子どもの成績を上げるには、親のサポートが必要な場合があります。特に、子どもの生活リズムを整えてあげることは重要です。國立拓治さんが、わが子の成績を上げるために親がすべきことについて解説します。

※本稿は國立拓治成績アップ率96.6%! [くにたて式]中間・期末テスト勉強法』(大和出版)から一部抜粋・編集したものです。

國立拓治(株式会社さくらクリエイト代表取締役)
1974年愛知県春日井市生まれ。大学卒業後、大手学習塾に勤めた後、2005年に「さくら個別指導学院」を開校。2019年より公益社団法人全国学習塾協会の理事も務める。

「生活リズムの番人」のお願い

・中学生の生活リズムは簡単に崩れる!

この文章を書いている前日、教室で眠そうにしている生徒がいました。大したことではない素振りで、その生徒ににこやかに就寝時間を問いただすと、寝たのは朝方4時頃とのこと。やれていなかった課題をやった後にスマホゲームと動画を延々と見ていたら、そんな時間になったとか……。

この話は他人事ではありません。

私が中学生の時代にスマホが手元にあったら、この生徒と同じ展開になっていた自信があります。中学生の好奇心の強さと、生活リズムを軽視する気持ちをなめてはいけません。

厳しい表現で言うと、今回のこの事態、この中学生自体が悪いのが20%、スマホを就寝時に手元に持たせたままにした保護者が80%悪いと私は思っています。

保護者が制限をしてあげないと、中学生はすぐに生活リズムが崩れていきます。すべての活動の根源が健康な肉体にありますから、お子さんの生活リズムは保護者が全力で守らせましょう。どうか「生活リズムの番人」になってあげてください。

具体的にお願いしたい取り組みは、大きく2点です。

1点目は、「就寝の妨げになるものは寝る部屋に入れない」ということです。

スマホやゲームが筆頭ですね。とくにネットを使って外の世界とつながりだすとキリがなくなるので、一番危険です。無限に睡眠時間を奪われます。これらを防ぐべく、就寝時はリビングか保護者の寝室に充電器を設置してつないでおくことです。

「22時~6時までは部屋の外の充電器につなぐこと」という内容をスマホやゲームを購入するときの条件にできるとスムーズですね。あるいは、「夜間のWi-Fiを切れるルーターを使用する」というのも強い対策になるでしょう。

もう1点は、「絶対就寝時間の設定」です。

「この時間には布団に入って消灯すること」という時間を家族で設定してください。理想は23時までの設定ではありますが、塾や習いごとの関係でその時間の就寝が難しいという曜日だけは、しかたがないので24時までの設定としましょう。

そのうえで、「この設定した時間を超えて活動することは、我が家では勉強であっても許さない!」と伝えます。おそらく「明日の課題がまだやれていないんだ」とか、お子さんがヤイヤイと抵抗をしてくることもあるでしょう。そんなときは一刀両断。

「だったら全部、朝にやりなさい。夜は絶対なし。朝で時間が足りなかったら、あきらめなさい。間に合わない自分が悪い」と、保護者の覚悟を見せつけてあげてください。

たとえ学校の課題を1つくらい出せなかったとしても、そのダメージは1教科ですが、生活リズムを崩して次の日の全授業でボーッとしてしまったら、ダメージは6時間6教科全体に広がります。学校の課題ができないことよりも、生活リズムを崩すほうが大打撃なのです。

以上、2点に加えて気をつけておいてほしいのが、「仮眠」についてです。

たとえば、学校から帰ってきていきなり寝入ってしまう子がいますが、夕食時までぐっすり寝てしまうと就寝時間に眠れなくなるのがオチ。また、夕食後に寝入ってしまって、夜中に起きてしまい、そこから眠れなくなることも。

こんなふうに生活リズムを崩してしまっている生徒は、基本的に勉強で苦戦することが多い、というのが私の実感です。全力で勉強に取り組める時間が短いからですね。

「仮眠は最大15分まで」です。この時間が、体内時計を狂わせずに体を休めることができる最大時間。これを約束したのにもかかわらず起きないようであれば、叩き起こしてください。

それでも眠気がとれないときには、食後早々に風呂に入らせて、就寝準備を整えて朝まで寝かせてしまいましょう。寝る時間を細切れにするより、よほどいいです。やり損ねた課題は、朝にやることにすればいいのです。

繰り返しますが、翌日の課題提出よりも、日々の生活リズムを整えるほうが優先順位は上だということを覚えておいてください。