「散らかすたびに子どもの脳は成長する」5歳までの黄金期に親が意識すべきこと

茂木健一郎
2023.12.14 15:20 2023.05.22 06:00

子どもの「邪魔をしない」ことがなにより大事!

親子

そうはいっても、危なっかしい子どもの行動を見ていると、反射的に「ダメ!」と言ってしまう親も多いはず。

茂木さんはそれも理解したうえで、親の「ダメ!」について「子どもの可能性を見つける『宝探し』という観点においては、決しておすすめできません」と述べています。理由は、自立心が乏しくなったり、自発性に欠ける子どもになってしまったりする恐れがあるからです。

0~5歳は、子どもの「学びたい」という欲求の黄金期です。そして、「歩くことができた!」「絵本を読むことができた!」「ボールをうまく蹴ることができた!」などなど、たくさんの小さな成功体験が、子どもの脳をぐんぐん育てるのだそうです。

そんな黄金期になんでもかんでも「やっちゃダメ!」といわれると、なにに対しても興味が持てない子どもになってしまうかもしれません。0~5歳の「やる気」は意外に削がれやすいのです。

茂木健一郎

茂木健一郎

1962年東京生まれ。東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。脳科学者。

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