第1志望に見事合格した生徒の成績が急降下…その原因は恋愛? それとも睡眠?
成績上位5%の子たちの98.6%が24時までに寝ている
ここで、成績上位5%の子たちが何時頃までに寝ているかのデータを示しますね。まず、23時頃に寝ている子たちが約半数。
注目してほしいのは、22時頃までに寝ている子たちの割合です。28.5%で、じつに4人に1人強になります。おそらく家族全体で早く寝るようにしているのでしょう。
次に見てほしいのは、24時頃に寝ている子たちの割合です。20.7%と5人に1人の割合。遅くなってしまっている家庭もそこそこありますね。
私はこれまでの著書で「中学生は23時を目指して寝るように」と書いてきましたが、なかには塾で帰りが遅くなってしまう子などもいて、どうしても就寝時間が23時を過ぎてしまうことがあるようです。
そんな状況の家庭には、「23時までが目標だけど、今日は遅くなっちゃった!」という意識が家族全体に共有されていたらいいなと思います。
さて、このデータからわかることで一番お伝えしたいのは、次のことです。
それは、成績上位5%の子たちの98.6%が24時頃までに寝ているという事実です。ほぼ全員です。まずは、この事実を親子でしっかり心に刻んでください。
就寝ルールは家族で決める
子どもの就寝時間―。これについては家族全員で再度確認をしてください。目標就寝時間をあらためて確認して、その日からさっそく実行するのです。その時間は23時まででの設定が理想ですが、学習塾などの習いごとで22時過ぎに帰宅する曜日があれば、そんな日だけ23時半に設定を。家庭の状況によって前後させますが、24時を超えないことを家族の共通認識としてください。
遊んでいて就寝時間が守れないときは、遅くなってしまう原因を就寝時間の少し前に禁止するのがお勧めです。たとえば、「スマホもゲームも、テレビもマンガも、すべての娯楽は22時までとする」といった設定がいいと思います。
大切なのは、たとえ勉強が長引いたとしても就寝時間を超えることは許されないということです。
テスト初日の前日に深夜まで勉強をしたならば、翌日は睡眠不足から100%の力を出すことができません。2日目3日目と体調が崩れやすくなり、総じてマイナスに働きます。テストへの気合は認めつつも、何があっても就寝時間は守ることを伝えるのです。
家族全員を巻き込んで実行し、家族全員の生活リズムが整うことになれば、こんなに素晴らしいことはありませんよね。ぜひ実践してください。
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