いつから離乳食を始める? 赤ちゃんの「食べる力を育む」進め方

ママびより編集部(著)、山口真弓(監修)
2024.04.04 10:11 2023.06.13 06:00

笑う赤ちゃん

この記事の画像(1枚)

赤ちゃんが楽しんでごはんを食べる力を育むには、離乳食で練習をすることが必要です。では、離乳食はいつから与えていけば良いのでしょうか? 離乳食期の目安、進め方のポイントについてご紹介します。

※本稿は、ママびより編集部著・山口真弓監修食材別Q&A 離乳食お悩み相談室』(ICE[インプレス])より、内容を一部抜粋・編集したものです。

ママびより編集部
「ママの声と体験から作る」をコンセプトに、ママの声をベースに役立つ情報(共感・安心)を提供するメディア。「ママびより」は、育児や妊娠の困りごとや悩みごとはもちろん、ママがいつも笑顔で楽しく過ごせることを目指したサイト。https://mamab.jp/

山口真弓(管理栄養士)
管理栄養士、健康咀嚼指導士。2児の母。所沢市内でママとベビー&キッズのための料理教室「スマイルキッチン」を主宰。無料LINEレッスン ママが「今」できること 配信中。コラム執筆、レシピ提供、児童館主宰の料理教室の講師など幅広くフリーで活動。

おいしく楽しくごはんを食べるための練習期間

ごはんを食べる赤ちゃん

離乳食は単なる栄養補給ではありません。赤ちゃんにとっては今後の長い人生を支える「食べる練習」です。だからこそ、早く大人の食事に近づければよいものでも、いっぱい食べられればよいものでもありません。赤ちゃんが食べる力を育み、おいしく楽しくごはんを食べるための練習期間なのです。

意外と忘れがちなことですが、赤ちゃんの成長速度はその子によって微妙に異なります。ですから、月齢や食べ物やその量はあくまでも目安、参考程度とすることを忘れずに。お子さん一人ひとりの身体とお口の発達に合わせて、焦らずにゆったりとした気持ちで進めていきましょう。

そしてなにより、ママの笑顔はお子さんにとっての一番の栄養。もちろん離乳食には細心の注意を払う必要がありますが、ママ自身もしっかり栄養を摂って赤ちゃんの成長を見守ることが大事です。毎日の食卓にママと赤ちゃんの笑顔があふれるようになりますように。

離乳食期とは?

手づかみでごはんを食べる赤ちゃん

離乳とは何か、そして離乳食期の時期的な違いについて簡単にご紹介します。

・「離乳」「離乳食」とは

赤ちゃんが成長に伴い、母乳または育児用ミルク等の乳汁だけでは不足してくるエネルギーや栄養素を補完するために、乳汁から幼児食に移行する過程を「離乳」といい、そのときに与えられる食事のことを「離乳食」といいます。赤ちゃんの発達(口の動きや消化機能)に合わせて、ステップを踏んでいきます。※参考:授乳・離乳の支援ガイド(厚生労働省)

離乳食開始の目安は、首のすわりがしっかりして寝返りができること、腰がすわりおすわりが5秒以上できること、スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなること(哺乳反射の減弱)、食べ物に興味を示すなどがあげられます。

その目安時期が生後5~6ヶ月ごろ。ただ、赤ちゃんの口と身体の発達には大きく個人差があるため、月齢はあくまでも目安と考えましょう。

【離乳食期の目安】

①5~6ヶ月ごろ:離乳食初期(ゴックン期)/1日1回やわらかい食べ物を自分で口の中に取り込み、飲み込む練習をする時期。

②7~8ヶ月ごろ:離乳食中期(モグモグ期)/1日2回
舌と上あごを使って食べ物をつぶし、飲み込む練習をする時期。

③9~11ヶ月ごろ:離乳食後期(カミカミ期)/1日3回
歯ぐきを使って食べ物を咀嚼する練習をする時期。

④12~18ヶ月ごろ:離乳食完了期(パクパク期)/1日3回+おやつ
奥歯が生えてくれば奥歯を使って食べ物を咀嚼する練習をする時期。

食材別Q&A 離乳食お悩み相談室

食材別Q&A 離乳食お悩み相談室(ICE[インプレス])
本書は離乳食のあらゆる疑問にお答えする1冊です。卵・麺類・野菜・お米…と食材別につまづきやすいところを総チェックできます。細かく見出しを付けているため、必要な情報だけかいつまんで読むのにもぴったりです。