12歳までの子の親は注意! 子どもの自己肯定感を下げる「NGワード」
探究心も奪ってしまう自己肯定感を下げる言葉がけ
一方自己肯定感を下げる言葉がけは数多くあります。まずは未就学の子どもにかけてしまいがちなのがこの言葉です。
「なぜそんないたずらばかりするの?」
親にとっては「いたずら」と思える行動も未就学の子どもにとっては好奇心に従ってやってみただけという場合がほとんどです。上のような声がけは後に学習意欲に繋がる好奇心に蓋をし、成長に必要な探究心を奪ってしまいます。
子どもは自分の興味やワクワクに従うのはよくないことと受け取り、大人からの指示待ち状態になり、やがて自分が本当にしたいことがわからなくなり、自分を肯定できなくなります。では親はどうしたらいいのでしょうか?それが人や自分を傷つけることでない限り、思う存分やらせてあげることです。
例えば雨の日に水溜りに入ってどろんこ遊びをしたいと子どもが言うとき「洋服が汚れて洗濯が面倒だからそんないたずら止めてほしい」というのは親の都合なのです。30分や1時間、水に濡れたところで、家に帰ってお風呂に入り着替えれば風邪をひく心配もいりません。
子どもは水溜りの水の感覚を五感で感じたいのです。水溜りで遊んだり、どろんこ遊びをしたりするのは、子どもに必要な運動スキルやアート、科学などへの興味にも発展していきます。
雨の日に子どもが思う存分外で遊べるように、長靴やレインコートを用意し、汚れても大丈夫な服装で子どもを思い切り遊ばせてあげましょう。自分がやってみたいと思ったことを思い切りやれた満足感が好奇心を育て自分を肯定する気持ちに繋がります。
条件付きの愛情を学んでしまう自己肯定感を下げる言葉がけ
「どうしてこんなこともできないの?」
どうしてできないのと聞かれても12歳以下の子どもは分析能力がまだ備わっていないので、答えられません。できない自分は親から愛されない、生きるに値しないと理解し、自分の価値を「能力」いう条件で決めてしまうようになり、自己肯定感は低下します。
親はまず完璧主義を手放しましょう。全てのことを上手にできる必要はありません。親にとっては簡単なことも子どもにとっては難しいことは多々あるのです。子どもがそもそも興味を持っていないことを無理矢理上手にやらせようとしても上手くいきません。
子どもが興味を示し、できるようになりたいと自ら思っているのにできない場合は、親は子どもをジャッジするのではなく、いつもあなたの味方、あなたをサポートするよということを伝えましょう。
「どうしたらできるようになると思う?」
「一緒に考えてみようか」
「できていたところまで戻ってみようか」
これらの声がけは、親はいつも自分の味方だという安心感を与え、能力にかかわらず愛されていると実感でき、子どもの自己肯定感は高まります。
『鋼の自己肯定感』(かんき出版)
「自己肯定感は上がったり下がったりするものである」「自己肯定感は自信を付ければ上がる」「自己肯定感は生まれつきや性格で決まる」以上は全部、実は間違っています。自己肯定感は簡単な正しいワークをすることで、上げたままにすることができるのです。
24時間365日高いままにでき、決して屈することのない最強の「鋼の自己肯定感」を本書では全部教えます。