小学校の先生の「消しゴムはんこ」「葉っぱ切り絵」がすごい! 教師になった意外な理由とは?

nobico編集部

消しゴムはんこ制作歴9年目のワタセショーさんが生み出した作品の一部

授業で使うアイテムとして大活躍の「消しゴムはんこ」をはじめ、葉っぱ切り絵や黒板アートをInstagramに投稿しているのは5.8万人のフォロワーを抱える小学校教師のワタセショーさん(@show0range)。芸術センスが光る写真やクスッと笑える温かみのある文章が話題を集めています。

小学校の教師ということで、各生徒に合わせた漢字ドリル添削の徹底ぶりやSASUKE風の体育、今年のWBC(ワールド ベースボール クラシック)で侍ジャパンが優勝した際に急遽開催したワタセルールに基づく野球試合の紹介など創意工夫を重ねた授業投稿も見どころの一つ。そんな引き出しの多すぎるワタセショーさんの素顔に迫るべくお話を聞きました。(構成/nobico編集部)

小学校の先生になったのは「不純な動機」から?

――消しゴムはんこを始めたきっかけを教えて下さい

現在勤めている小学校に赴任してきた年に、先輩の先生が自作のはんこを見せてくれ、「やってみたい!」と思った次の日には道具を揃え、自分なりにはんこを彫り始めていました。彫り方は独学です。

――SASUKE風授業や漢字ドリルのユニークな添削など、創意工夫がつまった授業の数々を手掛ける上で日々意識していることはありますか?

創意工夫と言える程のことは何もなくて、全て「思いつき」と「勢い」でやっています(笑)。
強いて言うなら「子ども達が楽しめるかどうか」「僕自身が楽しめるかどうか」は最重要事項です!

――教師になろうと思ったきっかけを教えて下さい

教師になろうと思ったきっかけはとても不純なのですが、小学校5・6年の担任が授業もせず関係のない話をずーっとしていたことで「あ、勉強できない自分でもできそうな仕事だ!」と感じたことです。

母が小学校教師だったこともあり、身近な職業であったことも要因の一つですが、きっかけとなるととても不純なものになります(笑)。でも、いざ目指すとなると学習面では非常に苦労しました(笑)。

――子ども達と接する上で心がけていること、教師として「これだけは譲れない」ことなどはありますか?

基本的に思いつくままに「やりたいことを全部やる」スタンスで教師を続けてはいますが、一番大切にしたいのはやはり「子ども達の為に」という点です。自分がやりたいだけで子ども達の為にならないのであればすべきではないでしょうし、逆にやりたくないな……と言うことでも子ども達の為になるのであればモチベーションは後からついてきます。

ワタセショーさんが次に挑戦したいアートは?


「青空ドラえもん」「夕焼けしんちゃん」といった葉っぱ切り絵投稿も大好評!

――今後手掛けたい作品はありますか?

これまでもSNSで出会った葉っぱ切り絵、黒板アート等で「やってみたい!」と思うものが見つかればとりあえずやってみる、といった具合でした。

これからも暇さえあればInstagramの「発見」やTwitterの「トレンド」を見て、出会っていけたらと思いますが、夢中になりすぎて子ども達をほっておくようなことがないようにはしなければいけませんね(笑)。

今ちょっと気になっていてやりたいと思っているのは「鉛筆の芯の彫刻アート」です。やるに至るかはわかりませんが(笑)。

「子ども達の為に」という想いが原動力。その上で生徒が楽しむ様子を想像しながらワタセショーさん自身も面白がる姿勢が、好奇心旺盛な子どもたちをワクワクさせる作品や授業を生み出しているのかもしれませんね。

【取材協力/写真提供:ワタセショーさん】
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