「子どもとの時間が取れないママはダメ?」 悩み抜いたワーママたちのその後

あい,あこ,さゆ,のま,まみ,ゆままま

ワーキングマザーとしてフルタイムで働いていると、子どもとゆっくり触れ合う時間は少ないもの。平日は保育園や幼稚園、小学校に任せっぱなしで、朝と帰宅後〜寝かしつけまでは家事と育児に追われるばかり。かといって、土日は掃除や買い物、作り置きなど平日にはできないタスクが目白押しで、あっという間に終わってしまう…。

毎日クタクタになりながら、子どもに向かって「早くして!」とイライラをぶつけていると、「なんのために働いているだっけ?」「余裕が持てないなら仕事をあきらめた方が…」とネガティブになってしまう人も少なくありません。そんな子どもに向き合えない罪悪感を、先輩ママはどう乗り越えたのでしょうか?

※本稿は、あい/あこ/さゆ/のま/まみ(著)・ゆままま(イラスト)『先輩ワーママと考える 仕事と育児のちょうどいいをみつける本』(ハガツサ)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

手放せるタスクはどんどん手放して、余裕を作ろう!

<お悩みのポイント>
・平日は朝1時間、帰宅後3時間しか一緒にいられないのに、ほとんどテレビ見せてるか家事しているか、イライラしている! 私ってママ失格…? なんて悩んだり
・幼稚園ママたちは、午後からずっと一緒にいて、習い事もたくさんしているのに、なにもさせてあげれらていないと凹んだり
・お金を払って保育園に通わせて、シッターさんを雇って、大好きな子どもにもあたって。私ってなんのために働いているのかな…なんて落ち込んだり

<お悩みを因数分解>
・忙しい毎日でイライラするのは当たり前!
・「子どもとの時間が取れない=ダメなママ」なんだっけ?
・自分が手放せるタスクはどんどん手放して、余裕を作ろう!

いま悩んでいるあなたが知っておきたいFACT

働いていると子どもと過ごす時間も短いし、幼稚園に通わせるのも難しく、なかなか習い事も行けず。教育的にも遅れをとってしまわないかな。母親と過ごす時間が少ないことで、なにか悪い影響が起きたらどうしよう? と不安になることも多いと思います。

しかし、ハーバード・ビジネス・スクールの調査によると、働いているママの子どもも、働いていないママの子どもも、同じくらいに幸せを感じているとの研究結果があります。

・ワーママはポジティブな影響を子どもに与えている!

この調査は、29カ国・10万人の男性と女性が参加し、10年間にわたって実施されたもの。成人した子どもに対して、働いているママの姿がポジティブに映っているという結果になっています。

● ワーママの娘は管理職になる、より給与が高くなる傾向がある
● ワーママの息子は、より平等な性別の見方をする傾向があり、家事に費やす時間が多く、また働くパートナーと結婚する傾向がある

・ワーママの子どもも幸せ…働いていることに、罪悪感は覚えないで

この調査を行ったキャスリーン・マッギン教授は「ワーママは、母親は子どもと一緒に家にいるべきだと信じている傾向があり、自分が仕事で毎日子どもから離れなければいけないことに罪悪感を覚えています」と指摘。

しかし、この調査によって、ママが家にいるのか/仕事をしているのかで子どもたちの「人生の満足度」「幸福度」は影響を受けず、全員が同じように幸せを感じているという結果に。

つまり、子どもたちが苦しんでいないことが明らかになっています。子どもと過ごす時間が短くなってしまっても、働いていることに誇りをもち、仕事と子育てを両立する生活を送りましょう。