「繊細さん」には世界がどう見えている? HSCの子に親ができること
些細な刺激が気になるけれど、なかなか他人に理解されない……。人一倍繊細で、敏感な感覚をもつHSC。我が子がHSCだった場合、親はどのようにかかわっていけばよいでしょうか。ご自身もHSPであるおがたちえさんに、幼少期のことやお子さんのことについてうかがいました。 (※成人の場合はHSP、未成年の場合はHSCと呼ばれます。)
※本稿は、『のびのび子育て』2021年3月号より転載したものです。
おがたちえ
Webサイトにて漫画連載をもち、キャラクターデザインなども手がける。共書に、 『繊細すぎて生きづらい~私はHSP漫画家~』(ぶんか社)など多数。
こんな子でした!私は、繊細さん
わが家は、HSP気質の私と夫、同じくHSCと思われる中学生の息子の3人家族です。確かに息子を見ていると、「自分もああだったなあ」と自分のHSC時代を思い出すこともしばしば……。
少し注意されただけで自分を全否定された気持ちになって、ご機嫌ナナメになる、扉の隙間を見るだけで、オバケを想像して怖くなってしまう……敏感な気質は、他の人に理解されないこともありますが、感受性豊かで良い面もたくさんもっています!
そんな私のHSCエピソードを、いくつかご紹介したいと思います。
否定せずに受け入れて
敏感な子は神経質なのではなく、「たくさん感じて考えている」感受性豊かな子です。
その子の感じ方を否定せずに「そうなんだね」と受け入れて、「こうしたら良くなるかも」と応援してあげる、それだけでHSCは安心できるそうです。うちでは、子どもが不安でトイレに何度も行くときは「ママも不安だから一緒に行けて助かる〜!」と共感し、「学校が嫌い」なら「ママも嫌いだったよ」と不満を一緒に吐き出しています。
それでも対処法に悩むときは、苦手なことや失敗もユーモアに変えて、たくさん笑わせようと思っています!