集中力が高い子ほど、乳幼児期に体験している「フロー状態」とは?
フロー状態を経験させる5つのステップ
<『マンガでよくわかる モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方』P.69より>
フロー状態を経験させるためには、次のような5つのステップを踏むのが一般的です。
【ステップ1】 やりたいことをする
子どもの気持ち=「やりたい!」
気に入ったおもちゃは「見せる収納」で、いつでも何度でも遊べるようにします。
【ステップ2】何度もやる
子どもの気持ち=「もう一回!」
自分で選んだ活動は何度も繰り返し、できるように練習しているのです。
【ステップ3】集中してやる
子どもの気持ち=「……(無言になる)」
親はむやみに話しかけず、子どもが考え、想像させる時間を十分に与えるようにします。
【ステップ4】達成感を味わう
子どもの気持ち=「自分でできた!」
子どもが全部やりきって、至福の表情を見せたときに、初めて共感の言葉をかけましょう。
【ステップ5】次の新しいことに挑戦する
子どもの気持ち=「次、何しよう!」
達成感を味わって満足すると、別のおもちゃやあそびに興味が向かいます。
↓
満足するまで遊びを味わうことで、次のレベルに移行することができます。
親がおもちゃで遊んでいる姿を見せる
<『マンガでよくわかる モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方』P.70より>
一般的にモンテッソーリ教育で使うおもちゃは高価なものが多く、手が出ないものもありますが、「フロー」を経験するためのおもちゃは、高価なものでなくても大丈夫。
100円ショップで購入したもので手作りしたおもちゃや、ペットボトルやふりかけの袋など、身近な材料を使っても、子どもは夢中になります。
おもちゃは簡単すぎてもすぐ退屈してしまうし、難しすぎると手を伸ばしません。ポイントは「ちょっと難しい」くらいのもの。
おもちゃはただ置いているだけでは、子どもはなかなか手を伸ばしません。やり方がわからなければ、ただ見ているだけになってしまいます。大切なのは、ママやパパが実際に楽しみながら、遊んで見せること。
すると子どもは、今の自分の成長段階にふさわしいおもちゃかどうかを自分で判断します。今の自分にとって必要だとわかれば、すぐに手を伸ばし、夢中で遊び始めるはずです。
【こんなときどうすればいい?】
寝転がらせて着替えをさせるのですが、火がついたように大泣きします。とにかく動きを制限されるのがイヤなように感じます……。
(ホッピー、1歳5カ月の子のママ)
【Answer】
着替えのときは小さな子どもにしてみれば、「何をされているのかわからない」「遊びを中断された!」などと思っているのかもしれません。
着替えをするときには寝っ転がっていても手で持てるおもちゃや上からぶら下がっているおもちゃなど、目新しいおもちゃなどを与えて遊ばせ、退屈しない工夫をしてあげましょう。
関連書籍
マンガでよくわかる モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方
ハーバード大学の心理学者ガードナー氏が唱える「多重知能理論」を著者が日本人向けにアレンジした「9つの知能」を使って、運動、学力、クリエイティビティ、コミュニケーション能力など子どもが持つさまざまな能力を見つけていきます。さらに、「9つの知能」を伸ばすオリジナルのアクティビティも多数紹介。どんな家庭でも、笑顔で、かんたんに子どもの才能を伸ばすことができます。