子どもに説明できますか? 親子で学ぶ「納豆の不思議」
納豆は日本の伝統食品を代表する食べ物のひとつで、栄養豊富。ちょっとクセもあるけど、大好きな人はたくさん。そんな納豆。親としては子どもにぜひたくさん食べてほしい。
一方ネバネバしていて独特の香り漂う納豆は、子どもに目にはとても不思議なものに映ります。子どもの「これは何?」に答えられますか?
大人でも知らない知識を紹介する読み聞かせ絵本『ぐんぐん頭のよい子に育つよみきかせ かがくのお話25』より、納豆について紹介した箇所を抜粋して紹介します。
※本記事は『ぐんぐん頭のよい子に育つよみきかせ かがくのお話25』(国立科学博物館、西東社刊)より一部抜粋・編集したものです
親子で学ぶ なっとうのふしぎ
なっとうは、日本で昔から食べられている大豆のはっこう食品です。どんなふうに作られるのでしょうか。
・なっとうはどうしてネバネバしているの?
「なっとうきん」はワラにすんでいる、目に見えない小さな「さいきん」です。なっとうきんも人間と同じように、生きるために食べものを食べてエネルギーにします。なっとうきんが大豆を食べると、大豆の性質が変わってなっとうになります。
なっとうには、大豆にはないどくとくのにおいやねばりが出て、えいようもふえます。なっとうのネバネバは、なっとうきんが大豆をたくさん食べて性質を変えた結果なのです。この変化を「はっこう」といいます。
・くさっているのではない?
なっとうを食べなれていないと、においやネバネバを、くさっているのではないかと感じる人もいるでしょう。「はっこう」か「くさっている」かのちがいは、食べたときに人の体によい変化があるか、わるい変化があるかのちがいです。
・すごいぞ!なっとうきんパワー
なっとうきんは、とても強いきんです。体に入ると、おなかにいるわるいきんをやっつけてくれます。植物を病気にするカビもやっつけるので、農薬として使うこともあります。
大豆からなっとうを作ってみよう!
【1】あらった大豆をひとばん水につける。
【2】あつ力なべで30分むし煮にする。
【3】なっとうきん(※1)をふりかけて、まぜる。
【4】温度40度で24時間ほど保温する(※2)。
【5】冷蔵庫で1日冷やして、できあがり。
※1なっとうきんは粉で売られているよ。(昔はワラについた自然のなっとうきんを使っていたんだって。)
※2ラップをかけて空気あなをあけ、カイロといっしょに保温バッグに入れる。
保温バッグの口は少しあけておく。
くわしい方法はインターネットなどでしらべてみてね!
関連書籍
『ぐんぐん頭のよい子に育つよみきかせ かがくのお話25』(国立科学博物館、西東社刊)
国立科学博物館監修!まず絵本形式の物語をたのしみ、そのあとに図解ページをみて親子で学ぶ、いままでにないタイプの科学絵本ができあがりました。