「パパに育児を任せて遊びにいく」と罪悪感を抱く? 令和ママの本音と実際
育児だけでも大変なのに、家事も仕事もタスクが山積み。自分のための時間はどうやって作ればよい? どこまで任せてよい? みんなはどうしている?
「株式会社こどもりびんぐ シルミル研究所」が発行した、「ママ・パパ・園児のデータBOOK 2023」からは、ママの罪悪感を軽減するためには家事の合理化がカギとなってくることが見えてきました。本記事ではその結果の一部を紹介していきます。
自分が「遊びに行く」ために家事・育児を任せることに罪悪感を抱くママは約60%
パパに任せて出かけることに罪悪感を抱きますか?
幼稚園ママ
保育園ママ
調査によると、「パパに任せて出かけることに罪悪感を抱きますか?」という質問に対し、「家事を任せて、自分は遊びに出かける」では、幼稚園ママが「とても罪悪感を抱く(30.1%)」「罪悪感を少し抱く(31.8%)」を合わせて61.9%、保育園ママが「とても罪悪感を抱く(24.8%)」「少し罪悪感を抱く(33.2%)」を合わせて58.0%と、半数以上が罪悪感を抱いていることがわかりました。また、「育児を任せて、自分は遊びに出かける」についても同様の傾向がみられました。
一方で「家事を任せて、自分は仕事・用事に出かける」では、幼稚園ママが「とても罪悪感を抱く(11.4%)」「少し罪悪感を抱く(27.4%)」を合わせて38.8%、保育園ママが「とても罪悪感を抱く(8.9%)」「少し罪悪感を抱く(30.4%)」を合わせて39.3%と約20ポイント下がり、任せる理由によって罪悪感の意識にも差が出ることがわかりました。
「お惣菜」「ミールキット」「冷凍食品」等の活用に抵抗なし。上手に活用して負担軽減
食事に関して、罪悪感を抱きますか?
幼稚園ママ
食事に関しては、晩ご飯に「スーパーのお惣菜を出す」「デパ地下のお惣菜を出す」「冷凍食品を活用する」「ミールキットを活用する」「おかずの素を活用する」「レトルト商品を活用する」「外食する」「夫に作ってもらう」のそれぞれについて調査しています。
項目ごとに大きな差は見られず、「とても罪悪感を抱く」「少し罪悪感を抱く」とネガティブにとらえている人は、幼稚園ママ・保育園ママともに、平均で20~30%と全体的に低いことがわかりました。
最近では味や栄養面でも行き届いた商品が多く、上手に活用することで家事の効率化・省力化に役立てている傾向にあるようです。
子どもの生活リズムを親の都合に合わせてしまったことへの罪悪感は高い傾向に
子どもに対して、罪悪感を抱きますか?
幼稚園ママ
保育園ママ
子どもに対して罪悪感を抱くときについては、「子どもが一緒に遊ぼうという誘いを断る」がもっとも多く、幼稚園ママが「とても罪悪感を抱く(48.4%)」「少し罪悪感を抱く(39.0%)」を合わせて87.4%、保育園ママが「とても罪悪感を抱く(52.4%)」「少し罪悪感を抱く(40.0%)」を合わせて92.4%となりました。
次に多いのが「親の都合で子どもが寝る時間が遅くなる」で、幼稚園ママが「とても罪悪感を抱く(42.9%)」「少し罪悪感を抱く(41.6%)」と合わせて84.5%、保育園ママが「とても罪悪感を抱く(47.6%)」「少し罪悪感を抱く(40.4%)」と合わせて88.0%でした。
さらに「晩ご飯を食べる時間が遅くなる」というのも、保育園ママ・幼稚園ママともに約80%と多く、親の都合で子どもの生活リズムが乱れることに対して後ろめたい気持ちを抱く様子がよく表れています。
「洗濯ができていない」約70%、「掃除ができていない」「部屋が散らかっている」約60%
家事に関して、罪悪感を抱きますか?
幼稚園ママ
「家事に関して、罪悪感を抱きますか?」という質問に対しては、最も多いのが「洗濯ができていない」で、幼稚園ママが「とても罪悪感を抱く(32.9%)」「少し罪悪感を抱く(39.7%)」を合わせて72.6%、保育園ママが「とても罪悪感を抱く(32.4%)」「少し罪悪感を抱く(40.0%)」を合わせて72.4%となりました。
次に多いのが「掃除ができていない」で、幼稚園ママが「とても罪悪感を抱く(19.7%)」「少し罪悪感を抱く(46.8%)」と合わせて66.5%、保育園ママが「とても罪悪感を抱く(20.0%)」「少し罪悪感を抱く(45.3%)」と合わせて65.3%となりました。
「部屋が散らかっている」では幼稚園ママが「とても罪悪感を抱く(15.9%)」「少し罪悪感を抱く(44.5%)」と合わせて60.4%、保育園ママが「とても罪悪感を抱く(16.4%)」「少し罪悪感を抱く(43.1%)」と合わせて59.5%となり、いずれも幼稚園ママのほうがわずかに高い傾向を示しました。
近年では、食器洗い洗濯機、お掃除ロボット、さらには家事代行サービスというように、家事の負担を減らすメニューがバリエーション豊かになっています。できないことに罪悪感を抱きがちな家事を効率化・省力化することで、子どもとの時間を増やす。それが、超多忙な令和ママの心穏やかな時間を増やすことにつながることが、調査から見えてきました。
●調査概要
調査地域:全国/調査方法:Webアンケート/調査対象:全国のあんふぁん読者、ぎゅって読者(あんふぁんWebユーザー、ぎゅってWebユーザー 20代5.6%、30代63.4%、40代31.0%の幼稚園、保育園ママ)/調査期間:2023年7月19日~9月4日/集計数:535件
●出典 今どきのママ・パパ・園児の実態を調査!「ママ・パパ・園児のデータBOOK2023」を発行(NEWS RELEASE)
【VOL.1】今どきのママ・パパ・園児の実態を調査!「ママ・パパ・園児のデータBOOK2023」を発行