思春期の男子が抱える「体のコンプレックス」にどう向き合う?

やまがたてるえ
2024.03.05 11:22 2024.03.26 11:50

頬杖をつく男の子

女の子はもちろん、男の子の成長過程でも、心と体が大きく変化します。異性に対して、自分自身の体に関して、わからないことだらけかもしれません。

そこで、『13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと』(かんき出版)より、思春期を迎える男の子に向けて、 なかなか聞けない思春期の男の子の心と体の疑問についてお伝えします。


※本稿は、 やまがたてるえ著『13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと』(かんき出版)から、一部抜粋・編集したものです。

男の子が性に目覚めるとき 

13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと

この記事の画像(7枚)

<『13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと』P.62~67>

ハピウサ博士からのメッセージ

13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと・人間の三大欲求とは!?

性的欲求の必要性ってなんじゃろう? 人間がこうして生き延びて子孫を残していることが、その答えのひとつ。それに、性的欲求がみたされるときに「気持ちいい」という感覚がするのじゃ。

誰でも気持ちのいいことが好きなのは当たり前じゃが、命のバトンをつなぐための「プレゼント」みたいな部分が「気持ちよさ」なのかもしれぬぞ。気持ちのいいことでなければ、人は何度も繰り返したくないものじゃからなぁ。

※性的欲求には個人差があり、まったく感じないと言うこともある。成長しながら変化していくことも。

たとえば、性器をさわって「気持ちいい」と感じることがあったとしても、それは悪いことではなく、自然なこと。

逆に「変だな」と感じる人だっているかもしれぬぞ。人それぞれを十人十色(じゅうにんといろ)と言うけれど、本当に感じ方もさまざまで、どれも自然なことじゃ。

だからと言って、他の人の体に許可なくふれることや、見てしまうことはNGじゃ!マナーやルールを守ってこそ、みんなで暮らしていく社会が成り立っていくのじゃよ。

だから、自分自身の気持ちや欲求をまずは知って受けとめていくことと、その気持ちといかに仲良く付き合っていくかが大切なんじゃ。

性ホルモンが出始めて5~7年くらいで、体も気持ちも大きく変わってくるもの。まずは、わいてくる性への欲求を、「あっても大丈夫」と認めてあげる。それは成長のステップのひとつであって、みんなにもあるものだと思うと良いぞ(※個人差あり)。

それに、心配事はひとりで抱え込まずに、安心できる大人に話すのもいいかもしれんのぅ。きかないでモヤモヤするより、いろんな話を聞いてみることもおすすめじゃ。体にまつわるわかりやすい本もいろいろとあるから、読んで調べてみるのもいいぞ。

ただインターネットで調べると情報が多すぎるうえ、本当なのかどうかわからないものもあるから、注意が必要じゃ。体の変化も、自分の成長。その成長をたどって、みんな大人になっていく。君の成長も楽しみじゃな。

性器にまつわるQ&A

遠くを見る子ども

Q.どうして性器や精巣(せいそう)をぶつけると痛いの?

A.みんなが赤ちゃんのとき、精巣はおなかの中にあったんだよ。赤ちゃんが成長していって、体の性別が決まってくる途中で、体の外に出ていく仕組みになっているんだ。

それには理由があるよ。精巣は精子(せいし)をつくる場所なんだけど、その部分は体温より低い状態(2~3度くらい低い)でないといけない仕組みになっているんだよ。

本来ならおなかの中にある内臓の一部が外に出ている状態だから、守ってくれる骨もなくて、ぶつけると猛烈に痛くなってしまうんだよ。また、神経も集まっていて、痛みを強く感じる場所でもあるんだよ。

スポーツ競技ではカップをつけて守ってあげることもある。とても大切なことだね!

Q.精巣がしわしわなのはなぜ?

A.寒いときに、きゅーっと精巣が縮んだ感じがする経験はないかな? 逆にお風呂上がりになると、しわがふわーっと伸びた感じがあったことはあるかな? 体の仕組みはうまくできていて、しわしわを使って精巣の温度コントロールをしているんだよ。

Q.性器は、あまり締め付けない方がいい?

A.あまりギューッと締め付けたり、長時間圧迫することも気をつけたほうがいいね。パンツを選ぶときにもあまりキツいものではないほうが、精巣にも性器にも負担がないでしょう。

体のコンプレックスについて

小学生の男の子

自分の身長や体重について、まわりと比べてしまうことってあるよね。背が高い子をうらやましく思う子もいれば、逆に背が高くてまわりの視線を感じてストレスになってしまう子もいるかもしれないね。

人それぞれ体格の差はあるし、性ホルモンが出てくるとその違いについても気になることは出てくるもの。

人の体格や体の変化、そして体質もひとつの個性。ほかの子と比較してしまうこともあるかもしれないけれど、比較しても意味がないよ。結果は、違いがあるという事実だけ。そこで落ち込んでいるよりもいまある自分のいいところに気付いて行こう。

体格や体質を変えることは難しいことだけど、行動はすぐにでも変えられるよ。

たとえば電車やバスで席を譲ったり、道に落ちているゴミを拾って捨てたり、困っている友だちを助けたり…。そういう行動の積み重ねで、どんな外見よりも素敵な人ということがわかるよね。

もし君がコンプレックスを持っているなら、ひとつでも行動してみてほしいんだ! そしたらきっと、行動できる自分に自信が持てるようになるよ!

やまがたてるえ

やまがたてるえ

1975年北海道生まれ。看護学校卒業と同時に助産師学校へ入学。卒業後、総合病院、産婦人科クリニック、統合医療クリニックに勤務した後は地域の育児支援や、教育行政にも関わり、育児相談なども受けている。 自身も二児の母であり、「家族を含めた子育て支援」をビジョンに、チャイルドファミリーコンサルタントとして活動。保護者向けオンライン性教育講座も開催しており、毎回満席が続いている。
HP https://www.hahanoki.com/ 

X:@https://twitter.com/mother_terusa

Instagram:@https://www.instagram.com/mother_terusa/

関連書籍

13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと

13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと(かんき出版)
男の子の体と心のことをマンガでやさしく・わかりやすく伝えます。男の子が「気になっていて知りたいこと」「なかなか人に言えないこと」「親御さんも説明しにくい体と心のこと」を自分のことも周りの人のことも大切にできる大人になるため、親自身も学べ、小学・中学生の男の子に安心して手渡せる内容の教育マンガです。