親子で一緒に料理すると子どもの頭がよくなる? 好奇心を刺激する「理系脳が育つレシピ」
「お手伝いもしてほしいし、勉強もしてほしい。でも、どちらも自分からすすんでやるように促すのが難しい…」
多くの親がこのような悩みを抱えているのではないでしょうか。子どもの自主性を育てながら、学習意欲も高めたい。そんな親御さんの願いを一度に叶えてくれる本をご紹介します。
料理と理数教育のシナジー効果で「科学好きになる」レシピ
こちらの『キッチンで頭がよくなる! 理系脳が育つレシピ』(飛鳥新社)は、料理という楽しい活動を通じて、子どもたちの学習意欲を自然に引き出す工夫が紹介されています。料理家の中村陽子さんが著し、理数教育家の辻義夫さんが監修した書籍です。
本書の目的は、料理の背後にある科学的ポイントを解説しながら、家庭でできるレシピを通じて学びを深めることです。子どもたちの「なぜ?」という好奇心を満たしながら、思考力や料理のスキルなどを身につけられる内容となっています。
掲載されてるレシピの一部をご紹介します。
楽しそうな料理とそのレシピを紹介。食べたい&作りたい気持ちが高まります。
そして具体的な作り方を紹介。できあがっていくなかに、不思議な現象が起こる様子がよく伝わります。これも子どものモチベーションアップに。
その不思議な現象の科学的なメカニズムを詳しく紹介。知的好奇心も高まります。
本書の目的は、料理の背後にある科学的ポイントを解説しながら、家庭でできるレシピを通じて学びを深めることです。子どもたちの「なぜ?」という好奇心を満たしながら、思考力や料理のスキルなどを身につけられる内容となっています。
人気中学の過去問と解説も 担当編集者に聞いてみた
本書の編集を担当した飛鳥新社の江波戸裕子さんにお聞きました。
――企画の背景はどういったものでしょうか?
「現在の教育では、子どもにとって『思考力』や『応用力』が重要視されています。また、首都圏では中学受験の人気が高まっています。そこで、『楽しく理科が学べる』『中学受験の準備にもなる』という一石二鳥の企画を考えました」
――『キッチンで頭がよくなる! 理系脳が育つレシピ』の独自のポイントは?
「おいしい料理を作りながら、その過程が実験のようになり、科学的ポイントが分かるというのは、他の料理本や科学本にはない特徴です。さらに、その科学的ポイントを読むと、人気中学の過去問も解けて、その解説も読めるのも、他の類似の本にはない点です」
――本書を通してどんな効果が期待できます??
「勉強をいやいやするのではなく、楽しい気持ちで科学が学べたら素敵だと思います。また、料理を通じて、大人や友達、親せきとワイワイしながら実験できるので、楽しい思い出にもなるでしょう。中学受験をしない子にもおすすめの1冊です」
料理の楽しさと科学の魅力を同時に体験できるこの一冊で、子どもたちの好奇心を刺激し、学びの基礎を築いてみてはいかがでしょうか。お手伝いと勉強、二つの課題を楽しみながら同時に解決できる、新しい家庭学習の形なのかもしれません。
『キッチンで頭がよくなる! 理系脳が育つレシピ』(中村陽子 著, 辻義夫 監修/飛鳥新社刊)
夏休みの自由研究や中学入試の準備にも! 色が変わるムースにお箸で切れちゃうやわらかステーキなど、不思議でおいしいメニューの秘密が満載!中学受験でも出題される理科の実験を、おうちで体験できるレシピブックです。
中学受験目前の小学校高学年はもちろん、通塾を始める中学年、低学年の子どもたち、料理と科学が好きな中学生も楽しめる1冊です。