理系科目が苦手になってしまう最大の理由は? 「文系・理系」を選ぶそれぞれの学生の本音

nobico編集部
2024.04.12 00:16 2024.03.26 07:00

女子高生

大学進学に備えて、まず問題となるのは「文系か理系か」。学校によっては、高校入学後の早い段階で、この「文理選択」を迫られることになります。進学先を決めるための、大きな岐路に立ったとき、子どもたちはどのように選ぶのでしょう。

日本最大級の学習管理アプリ「Studyplus」を提供している、Studyplusトレンド研究所の協力のもと、学生たちの「いま」にフォーカスしてみました。様々なアンケート結果をもとに、ナマの声をお届けします。

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教科に苦手意識を持つのは小中学生から

教科別に見てみると、理科以外は小中学生で7~8割、理科は小中学生で約半数、高校3年間で苦手になる割合が4割強となりました。

逆に「その教科が好きになったのはいつか?」という問いでは、どの教科もおおむね「小中学生のときに7割」という結果が出ました。

英語・文系・理系、どの教科をとってみても、小中学生のときの「学び」がその後の進路を方向づける、と言っても過言ではないでしょう。

理系が苦手になるのは「難しい」から

子どもの進路は文系?理系?苦手教科は小中学生で決まる!の画像1

なぜ、子どもたちは理系が苦手になってしまうのでしょう? その理由を聞いたところ、数学・理科ともに、約半数の子どもが「難しい・できないから」と答えました。

ちなみに、「難しい・できないから」という回答は、英語・国語は30%台、社会は10%台だったので、理系科目は「できないから苦手になる」傾向が強いと言えます。

数学では特に、「計算ができない」と答える子が1割近くもいて、早い段階でつまずいてしまっています。しかし数学は、基礎を怠ると後々の挽回が難しいもの。「授業スピードが早くて理解できない」「学んだことを応用できない」といった声もあり、いかに基礎を固めておくか、というのがカギになりそうです。

また、理科については、高校進学後に物理や化学といった科目に細分化し、難易度が上がったために苦手になっていく子が多くみられました。目に見えない物理の世界、暗記しなければならない化学。たしかに小中学校のときの理科とはちがって、「難しい」というイメージがあります。その壁を乗り越えるのは、なかなか大変かもしれませんね。

勉強は「楽しい」から好きになる

子どもの進路は文系?理系?苦手教科は小中学生で決まる!の画像2逆に、その教科を好きになるのも小中学生のときの影響が強い、という結果が出ました。おおむね7~8割の子が、高校に入る前には「好き」を自覚しています。

「好き」になった理由を聞いたところ、「先生が楽しそうに授業してた」「先生の教え方がうまかった」など、先生との出会いがきっかけになったり、「解けるのが楽しかった」「問題が解けるようになり成績が上がった」といった、そのときどきの成功体験が大きな理由となっているようです。

また、実際に理工・医学系に進学した学生に聞くと、「博覧会に行って」「映画を見て」「テレビを見て」など、身近な体験が興味を持つきっかけとなったケースが多くありました。理数系は特に、日常生活において一見、勉強とは結びつかない経験から「学び」につながりやすい科目とも言えそうですね。

「文理選択」の先にある「将来、何者になるか」

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文理選択は「高校1年の秋~冬」にかけて行われる学校が多いようです。ようやく高校に入ったと思ったら、すぐに大学進学への重要な選択を迫られるということです。親も子も、なかなか心が休まるヒマがありませんね。

しかし、これまでのアンケート結果を見ると成績の良し悪しも大事ですが、それ以前に、その学問が「楽しい」「面白そう」など、小中高時代の興味・関心から進路を選ぶ傾向が強いように思われます。

だからこそ周囲の大人が、子どもたちが自由に視野を広げられるよう、日常的にさまざまな経験をさせてあげることが大切になってきます。その中で、興味を持ったり、面白いと感じたり、没頭できるものが見つかれば、文理選択をする際に、その先にある「将来やりたいこと」や「なりたい職業」「行きたい業界」などから逆算した意思決定ができるでしょう。

また、大学によっては、文系学部に入っても理系教科の受講が可能だったり、その逆もできたりするところもあります。また、海外留学しても条件をクリアすれば単位を取得できるシステムも。大学側も、学生の将来を見据えた「多様性」に柔軟に対応するようになってきていると言えるでしょう。

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最近の中高生の「スマ勉」事情

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大学に入学したばかりの学生へのアンケートでは、受験期に我慢したことの一番は「ゲーム」でした。他に「遊び」や「SNS」が続き、いかに子どもたちにスマホなどのデジタル機器が浸透しているのかがわかります。

では、どのようにその誘惑を断ち切るようにしたかというと、「学習サポートアプリを使う」「スクリーンタイムを設定する」「勉強のときは電源をオフにする」など自ら制限する機能を使っていました。

あるいは「休み時間だけ使う」「勉強に使うものだけインストールする」というように、スマホを上手く活用している学生が多くいました。

スマホは調べ物をしたり、勉強系アプリを使ったりなど、シーンによっては学生にとって、とても強い味方になります。

大学受験生の9割が「スマ勉」(スマートフォンで勉強)をし、大学の情報もデジタル媒体(Web、SNS、Youtubeなど)で収集するのが主流となっています。

また、別のアンケートでは、SNSデビューがもっとも多かったのが中学1年で3割。次に小学校高学年となり、中学卒業までに8割強の子どもたちがSNSと関わるようになっています。

ここまでくると、スマホやSNSはもはや特別なものではなく、子どもたちの日常といっていいでしょう。

その子の性格や生活スタイルによって異なる部分もあるかもしれませんが、「文理選択」の先にある「自分の将来」に向けて、デジタル機器との上手な付き合い方を見つけてほしいですね。

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