雑誌ってどうやって作るの? 夏休みの自由研究にピッタリな「印刷工場が探検できる」展示
2024年6月8日(土)~10月14日(月・祝) の期間、市谷の杜 本と活字館にて、雑誌がどのように作られているのかを楽しく学べる企画展「発見!雑誌づくり工場(無線とじ編)」が開催されています。
山と溪谷社の登山専門誌『山と溪谷』2024年5月号の製造現場に密着した展示では、雑誌が出来上がるまでの工程を、イラストや写真、動画でわかりやすく紹介。普段見ることのできない製造過程を楽しく学ぶことができます!
印刷工場の人になりきって、楽しく学べる!
展示の入口ではユニフォームが貸し出しされています。印刷工場の人になりきって、企画展の見学や写真撮影ができます!
最初に解説されているのは、4つの印刷の種類です。本や雑誌、パッケージなどにそれぞれ使われている印刷の版を見ながら技術をわかりやすく解説しています。
まず、印刷の4つの基本的な方式(活版印刷、グラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷)の違いについて学びます。
例えば、グラビア印刷は、食品のパッケージによく使われている印刷方式です。印刷は、実は身近にたくさんあるものだということがわかりますね!
CMYKについても子どもにもわかりやすく解説。CMYKとは、印刷でよく使われるインキ色の名前です。
「C(シアン)」は青緑色、「M(マゼンタ)」は赤紫色、「Y(イエロー)」は黄色、「K(ブラック)」は黒色を表し、4色のインキを組み合わせることで、様々な色が表現できます。
各コーナーには雑誌づくりにまつわるクイズが用意されており、入口で配布されていてる赤いフィルム↓をかざすと、クイズの答えを確認することができます!
雑誌の表紙は、枚葉(まいよう)印刷機を使って作られます。PS版と呼ばれるアルミ製の版を使って、CMYKの4色で印刷を行います。
本文の印刷には、輪転機という印刷機が使用されています。輪転機は、長い紙を連続的に印刷するため、大量の印刷物を短時間で製造するのに適しています。
印刷された紙は、折り畳まれて冊子に製本されます。印刷された紙は、「折」と呼ばれる単位でまとめられ、部数分の印刷が完了すると、次の折の印刷に移ります。
無線とじは、雑誌によく用いられる製本方法です。無線とじの工程では、印刷された紙を1折ずつ重ねる丁合作業が行われ、その後、無線とじ機によって製本されます。
印刷された紙は、雑誌の形になるとおおよそA4サイズになるものの、実際は「大きい紙を畳んで、それが集まって雑誌ができている」ということがわかります。
無線とじで製本された本は、のりがついていない3辺をカット。こうして雑誌が完成します!
展示の最後には、実際に無線とじの丁合(ページを順番に並べること)ができるコーナーも! 雑誌『山と溪谷』のページを重ねて、雑誌を作り上げる体験ができます。
本と活字館1階の喫茶には、夏限定のCMYKフロートが販売中です! 印刷のインキをモチーフにした、爽やかな4種のフロートです。自分の好きな色を選んで、ぜひ楽しんでみてください。
開催概要
■会期: 2024年6月8日(土)~10月14日(月・祝)
■開館時間: 10:00~18:00
■休館日: 月曜・火曜(祝日の場合は開館)
■入館料: 無料
■会場: 市谷の杜 本と活字館 2階展示室(東京都新宿区市谷加賀町1-1-1)
市谷の杜 本と活字館公式サイト:
https://ichigaya-letterpress.jp/
アクセス
住所: 東京都新宿区市谷加賀町1-1-1
東京メトロ南北線・有楽町線「市ヶ谷駅」徒歩10分、JR総武線「市ヶ谷駅」徒歩15分、
都営地下鉄大江戸線「牛込神楽坂駅」徒歩10分