子どもの受験本番に備える 医師が教える「追い込み時期の体調管理法」
受験シーズンがいよいよ本番を迎えます。この時期は勉強の追い込みが大切ですが、体調を崩してしまっては本末転倒。そこで、子どもの健康を守るために保護者ができる具体的なサポート法について、総合診療医の笹倉渉先生に伺いました。(取材・文/吉澤恵理)
医師に聞く「受験勉強期の理想的な睡眠時間」とは?
――勉強に集中するあまり夜更かししがちですが、最低限確保すべき睡眠時間はどのくらいですか?
笹倉先生:勉強に集中していると、「もう少しだけ」と思って夜更かしを続けてしまうこともありますよね。しかし、睡眠不足は勉強の効率を下げる大きな要因です。脳は睡眠中に記憶を整理するため、睡眠が不足すると勉強した内容が定着しにくくなります。
適正な睡眠時間は個人差がありますが、最低でも6~8時間の睡眠を確保してほしいですね。無理に夜中に詰め込むのではなく、早寝早起きを心がけて朝の勉強時間を活用するのが理想的です。私自身も学生時代、睡眠不足で体調を崩し、試験で力を発揮できなかった経験があります。
試験本番で最高のパフォーマンスを発揮するための起床時間は?
――朝起きた直後に「頭が働かない」と感じる場合、試験当日にスムーズに脳を目覚めさせる方法はありますか?