早稲田大学に現役合格した高校生が「高3の12月にE判定」でも慌てなかった理由

吉澤恵理
2025.01.10 22:23 2025.01.12 12:00

テストに挑む子ども

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早稲田大学国際教養学部に公立中高から現役合格したKiyopiさん。模試判定Eから逆転合格を果たした秘訣を聞きしました。(取材・文/吉澤恵理)

模試の結果に一喜一憂しないための「行動習慣」

教室で勉強する高校生

――模試の結果が悪いと志望校を変えようと考える受験生もいます。特に早稲田大学のような難関校では不安になる人が多いかと思いますが、どうお考えですか?

Kiyopi:その気持ちはとてもよく分かります。私も早稲田大学国際教養学部を目指していた時、最後まで模試判定はE判定でした。しかし、結果として現役で合格することができました。その理由はシンプルで、模試の結果そのものに振り回されず、それをどう活用するかに集中したからです。模試は自分の「現在地」と「課題」を教えてくれるツールです。重要なのは、結果に一喜一憂せず、弱点を克服する行動を継続することです。

――早稲田大学国際教養学部への現役合格というのは大きな成果ですね。その過程で、模試をどのように活用されたのか詳しく教えていただけますか?

Kiyopi 模試の活用で特に意識したのは以下の3つのポイントです。

1つ目は「実力の客観的な測定」です。模試を受けることで、自分が早稲田大学国際教養学部のレベルに対してどれだけ足りないのかを把握できました。ただし、E判定だからといって落胆するのではなく、あくまで「今の実力を知るための目安」と捉えました。

2つ目は「本番の練習」です。早稲田大学国際教養学部は英語力や論理的思考力を重視する学部なので、模試で時間配分や集中力を鍛えることが役立ちました。

3つ目は「弱点の発見」です。模試を通じて、自分が苦手とする英語の文法や長文読解の分野を明確にし、それを徹底的に補強しました。この弱点克服が合格へのカギだったと思います。

模試の特徴を理解して使い分けることが重要

吉澤恵理

吉澤恵理

1969年生まれ、1992年東北薬科大学卒業。薬剤師として長年医療に携わった経験から医療領域、また教育領域を得意とするジャーナリスト。メディアでの執筆、連載やTV出演など多数。プライベートでは、結婚、妊娠、出産、離婚、介護と様々な経験を経て、現在4人の子を育てるシングルマザー。