今でも6割以上の学校が参加! 問われるベルマーク活動の意義

藤平公平(株式会社リーズ)
2025.01.28 17:58 2025.01.30 07:00

ベルマーク集め

小学校の時に、ベルマークを集めて学校に持って行った記憶がある方は多いのではないでしょうか。令和になった今でも、学校によってはベルマーク活動が続けられています。そもそもベルマークとはどのような仕組みなのか? 公立小学校教員の喜舎場先生にお話を伺いつつ、詳しく見ていきましょう。

「1点=1円」で備品購入できる上に寄付にも繋がる

廊下を歩く小学生の集団

ベルマークとは「ベルマーク教育助成財団」の活動に協賛している企業が、自社製品につけている鐘のマークのこと。切り取ったマークを参加登録しているPTAなどが集計して財団へ送ると、「1点=1円」に換算されてベルマーク預金を積み立てることができます。

貯めた預金で、自分たちの学校に必要な設備や教材を協力会社から購入できるという仕組み。さらに購入金額の10%は財団に寄付され、僻地の学校や特別支援学校、災害で被災した学校などへの支援に活用されます。

喜舎場先生「保護者の中には、小学生時代に『ベルマークのポイントでサッカーボールを購入しました!』などのように、“ベルマークで学校の備品や設備が増えた”というシーンを覚えている方もいるのではないでしょうか。学校側としては、新しく必要な物品や古くなって交換が必要な設備などを、ベルマークで購入できるのはありがたいことではあります。

しかし、近年教員の働き方改革が叫ばれているように、時間や働き方に余裕のない教員が多いのが現状です。そのため、ベルマークの集計に関してはPTAをはじめとする保護者の方に依存してしまっている学校が多いかと思います。」

地道な作業を要する集計作業

喜舎場光紀

沖縄県の公立小学校教員。MIEE(Microsoft認定教育イノベーター)。Google認定教育者。オンラインサロン『定時退勤がちサロン』を運営し、学校での働き方改革を推進すべく活動中。音声配信サービス『voicy』や、各種SNSにて教員の働き方、教育についての情報を発信している。

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