「チョコレート」を英語で正しく発音すると? 食べ物ネタで子どもが喜ぶ“おうち英語“のアイデア

小河園子

「チョコレート」や「ダイエット」など、当たり前に使っている言葉も、実は英語らしい発音を知らないことが多いかも?家庭での何気ない会話や食事の時間が、楽しい英語学習の場になるチャンス!英語教師歴40年の小河園子さんが、食べ物をテーマにしたおうち英語の取り入れ方をご紹介します。

※本稿は、小河園子 (著)『気がつくと子どもの英語力がぐんぐん伸びている おうち英語』(Gakken)から一部抜粋・編集したものです。

ビタミンは「ヴァイタミン」!? 英語で「食」を学ぼう!

日本の「食」について、「そもそも英語で何て言うんだろう?」と考えていくと面白いですよ。お子さんがよく知っているものから入っていくといいでしょう。いくつか例を挙げてみましょう。

ビタミンは“bitamin” ではなく“vitamin” と、“vi” で始まり、発音も「ヴァイタミン」になります。親子で「“b” じゃなくて“v“ なんだ!」と一緒に驚くだけでももうけもの。よくばって、「vitaminB やvitaminC が含まれる食材にはどんなものがある?」と一緒に調べてもgood。

みんな大好きchocolate(チョコレート)は、後半が“rate” ではなく“late”(r ではなくl)です。ちなみにカレーはcurry でr ですね。綴りは親だって間違えます。わからなかったら親子で調べる、このクセを付けておきましょう。

また、chocolate はアクセントが最初のほうにあり、「チョッコレイト」になります。「今日は特別に、チョッコレイト食べましょう」などと大げさに発音して楽しむもよし、「チョコレートは実は抗酸化作用というものがあって、食べ過ぎなければ健康と美容にいいんだよ」なんて話を一緒にしてもよし。

そして今や日本語になってしまったdiet(ダイエット)。お子さんに「ダイエットってどういう意味か知ってる?」と聴いてみてください。ほとんどの子が(大人もそうかも!)、「やせること」と答えるでしょう。実はdiet の本来の意味は、「基本の食事、(治療などで)規定食をとる」という意味で、そこから「食事制限」という意味につながっていきます。

ちなみにdigest は「消化する」という意味です。これは食べ物だけでなく、知識などを消化する(理解する)意味もあります。また、よく映画やドラマの「ダイジェスト版」という言葉を使いますね。Digest には「情報を要約」するという意味もあります。これも食べ物を消化する過程で、分解したり凝縮したりすることとつながっているのです。こんなふうに考えていくと、大人でも英単語が楽しくなります。

英語から知る食文化

英語から世界の食文化の違いもわかると面白いでしょう。

Vegetarian(ベジタリアン)は菜食主義者のこと。これも“be”ではなくて“ve”なので「ヴェ」と発音します。

Vegetarian にも、野菜だけしか食べない人、卵、乳製品は食べる人、鶏肉は食べる人などいろいろいます。小学校では食育の観点から食についていろいろ学んでいると思います。最近は「異文化を知る」目的でさまざまな国の食事を給食で出すこともあるとか。食に興味がある子は食文化の違いとともに英語を学んでみても。海外旅行に行く機会があったら、現地の食事を楽しみながら英語を覚えちゃいましょう!

SONOKO先生のワンポイント
食いしん坊な子は、食べ物から英語と文化を学びましょう

おうち英語

気がつくと子どもの英語力がぐんぐん伸びている おうち英語』(小河園子著/Gakken)
お金をかけなくてOK!留学なしでOK!親の英語力なしでOK!毎日の「ちょっとした工夫」で英語が得意な子になる!公立高校から海外一流大学に送り込んだ、伝説の英語教師がこっそり教える、自宅でできる英語力劇的アップの秘密