嫌いな食べ物は残してもいい! 日本の常識が覆るアメリカの寛容な文化

WHTチャンネル
2025.02.26 13:58 2025.03.04 11:50

ハンバーガーとポテト

3人の子どもたちとアメリカ人夫とのアメリカ生活を撮影、編集し、日々子育てに奮闘しながらYouTubeで発信している「おかんさん」。アメリカ生活で驚いたことの1つに、食べ物の話で感じた日本とアメリカの常識の違いがあるそうです。

おかんさんがアメリカの寛容さで気づいた常識の違いとは? WHTチャンネル著『アメリカ在住3児ママの気張らない子育て法 子育てに正解はない! 家族が笑顔になる子育て』から紹介します。

※本稿は、WHTチャンネル著『アメリカ在住3児ママの気張らない子育て法 子育てに正解はない! 家族が笑顔になる子育て』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集したものです。

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アメリカ在住3児ママの気張らない子育て法 子育てに正解はない! 家族が笑顔になる子育て

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アメリカの寛容さで気づいた「自分の常識=周りの常識」ではないということ

ある日、アメリカの100円均一ショップのようなところに行ったときのこと。おそらく生後6カ月程度の子どもにチョコレート菓子をあげているお母さんがいたのですが、それを見たときにこの国はすごいところだなと改めて感じたのを覚えています。そしてまた、今まで自分の常識は周りの常識だと思っていたことが、実はそうではないのだと感じた瞬間でもありました。

ほかにも日本では常識だと思っていたことがアメリカでは常識ではないと感じることがあって、それは食べ物の好き嫌いに対しての親の反応について。

よく言えば「好き嫌いを尊重している」のですが、嫌いな食べ物を食べなくても親からも学校の先生からも何も言われることがないのです。娘たちが通っている学校でも、嫌いな食べ物をどんどんと捨てている子が多いそうです。3ドルくらいで売られているランチパックのようなものがあるのですが、それに入っている野菜をほとんど捨てている子がいるそうで、すごいなと驚くばかりです。

アメリカでは嫌いなものを残しても何も言われないのが常識

私は親から「食べ物を粗末にしないように」と言われて育ちましたし、娘たちにも食べなさいと言うようにしていますが、アメリカでは嫌いなものを残しても何も言われないのが常識なのでしょうね。好き嫌いが理解されているというか、「嫌いだったら仕方ないね」で終わってしまうというか(笑)。昔、娘があまり食べ物を食べない時期があって、食べても甘いものばかりだったので、病院の先生に相談したことがあるのですが、そのときも「とりあえず牛乳を飲ませておけば大丈夫だから!」と言われたことがありました(笑)。それを言われて驚きましたが、食べないことに不安になっていたので、なんだか少しホッとしましたね。

日本では芋掘りに行ってみたり、自然観察に行ってみたり、農業体験などに参加したりと、自然や農業、食などに関して、小さいうちから学ぶ機会がたくさんあると思いますが、アメリカではまだ一般的にそうしたことが広がっていないというか、考え方自体がないに等しいように思います。日本でも食糧廃棄量が多いことが問題となり、フードロスについて話題になったりしていましたが、アメリカではそんな風に学校でも嫌いなものをどんどんと捨ててしまっているくらいなので、食品の廃棄量も日本とは比べものにならないかもしれません。

アメリカでは鉛筆の持ち方も書き順も気にしない

アメリカ在住3児ママの気張らない子育て法 子育てに正解はない! 家族が笑顔になる子育て

少し話が変わりますが、好き嫌いに関しても個の意見が尊重されるくらいなので、アメリカはとても自由で寛大な国です。嫌いなものを残しても怒られませんし、日本では鉛筆の持ち方一つでも細かく言われることがありますが、アメリカではそんなことを誰も気にしていません。

日本では漢字の書き順も細かく習いますが、アメリカではそうしたことも細かく言われることがないのです。多少、英語のスペルがめちゃくちゃでも、とくに小学校では先生たちが直させたりはしません。時々、はりが漢字をものすごい書き順で書いていることがあるのですが、彼女はアメリカで育っていますし、書き順を正しく書きなさいと細かく言ったところで、やる気を失わせては意味がないので、正しく書けなくてもいいのかなと思ったりもします。ただ、正しい日本語や日本の文化として、日本では書き順をすごく気にするし、こうやって書くのが正しいんだよということは、きちんと伝えるようにしています。

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1978年生まれ。日本・大阪府出身。勉強はいつも70点くらいで、あまり頑張らない子ども時代を送る。見かねた両親の勧めでアメリカ・ハワイに留学。その後ラスベガスの大学に入学し、日本に帰国して就職。日本でおとんさんと出会い、結婚を機に再びアメリカへ。子どもたちの名前の頭文字から名づけたYouTubeチャンネル「WHTチャンネル」の運営のほか、撮影・編集も行う。

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アメリカ在住3児ママの気張らない子育て法 子育てに正解はない! 家族が笑顔になる子育て

アメリカ在住3児ママの気張らない子育て法 子育てに正解はない! 家族が笑顔になる子育て』(WHTチャンネル/KADOKAWA)

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