日本とアメリカの食育はどう違う? アメリカ人夫がギャップを感じる日本の食文化のすごさ
3人の子どもたちとアメリカ人夫「おとんさん」とのアメリカ生活を撮影、編集し、日々子育てに奮闘しながらYouTubeで発信している「おかんさん」。おかんさんとおとんさんが感じる日本とアメリカの子育ての違いには何があるのでしょうか?
日本とアメリカの食文化の違いを、WHTチャンネル著『アメリカ在住3児ママの気張らない子育て法 子育てに正解はない! 家族が笑顔になる子育て』から紹介します。
※本稿は、WHTチャンネル著『アメリカ在住3児ママの気張らない子育て法 子育てに正解はない! 家族が笑顔になる子育て』(KADOKAWA)から一部抜粋・編集したものです。
WHTファミリープロフィール
日本の食育は進んでいる!? 海外在住だからこそわかる給食の素晴らしさ
おとんさん:アメリカに駐在などで来ている日本人に、「アメリカで何があったら一番嬉しいですか?」という質問をすると、大抵食べ物の話が出てくるでしょ? それってやっぱり食文化がすごいんだよね。そこにアメリカとのギャップを感じる。
おかんさん:日本人はグルメですからね。
おとんさん:とくにオハイオとかインディアナなど海のないところに来ると、美味しい魚料理なんかもあまりないし、不満なんだよ。みんな一様に食のことを口にするってことは、それだけアメリカの一般的な食生活が全くイケてないって証拠でしょ? アメリカ人に日本の給食を食べさせたら、もちろん口には合わないかもしれないけれど、でも給食って栄養バランスも考えられて作られていて、とてもいい文化だと思うんだよ。日本人はそんな給食を食べて育っているから、アメリカの食文化に不満が溜まるんじゃないかな。
おかんさん:アメリカは嫌いなもんは食べさせへんからな。だからずっと嫌いなまま。日本の給食って「あんた、これ食べな」って出てくるから、嫌いなものもなんとなく食べられるようになったりするけど、アメリカは嫌いなら食べなくていいって感じだしな。
おとんさん:アメリカは食育とか給食についてはまだまだ勉強中だよね。
アメリカの給食と食育事情

おかんさん:でもアメリカの給食は、ベジタリアン用もあれば、日替わりもあったりするからバリエーションは豊富だよね。日本の給食と違って選択肢もあるから、嫌いなものは食べなくていいってなる。それがいいか悪いかは知らんけど(笑)。
おとんさん:だってさ、有名ピザチェーン店なんかが学校にあるっていう話も聞くよ? それって子どもたちの食育としてどうなの?
おかんさん:小さい頃からそう子どもに洗脳するんや(笑)。「そうそう、これを食べようね~」って。日本の給食は献立の横に栄養素が書かれていたりして、そこまで考えられて作られているっていうのがすごい! 海外に住むようになって、日本の給食のすごさに気づいたな。アメリカの食育事情がそんな感じやから、『セサミストリート』は食育にも力を入れているっていう話も聞いたわ。今は昔よりはそれでも良くなったんよね?
おとんさん:それも学区によって違う。お金持ちの住むエリアの学校はいいけれど、貧困層の住むエリアはそうじゃないんだよ。
おかんさん:食べ物の話で言えば、昔、あんたから「牛乳だけは頼むからオーガニックにしてくれ」って言われたのが印象的やったわ。私からしたら何か違うんかいなって思っていたから、「そうですか」って言ってオーガニックを選ぶようにしてるけど、何か良くない記事でも読んだの?
おとんさん:いや、別に牛乳にはこだわってないよ。そんなことあったっけ?
おかんさん:あったよ! 「牛乳はオーガニックにしてもらわないと!」って。
おとんさん:それはあれだね、子どもたちが離乳食を食べ始めるから牛乳は大事って話だったんじゃないかな? でも、もうその時期はだいぶ過ぎたから、いいんじゃないか、普通の牛乳で(笑)。
おかんさん:オーガニックのものって普通のものと比べて値段が高いんでね、それなら今日からそうしましょうか?
『アメリカ在住3児ママの気張らない子育て法 子育てに正解はない! 家族が笑顔になる子育て』(WHTチャンネル/KADOKAWA)
「子育てって、こんなに肩の力を抜いていいんだ!」アメリカ在住3児ママYouTuberのWHTチャンネルが、YouTubeでは語り尽くせない子育て論を初公開! フォロワー14万人を超えるWHTチャンネルの3児のママが優しく、独自の子育ての論を教えてくれました。