東大生が伝授!「2けた×2けた」の掛け算を楽にする算数の裏ワザ

永田耕作(著),西岡壱誠(監修)
2025.04.08 12:10 2025.04.14 11:50

勉強する子

一見難しく見える掛け算も、「バトンパス算」を使えば簡単に解けるかもしれません!子どもに教えたい算数の裏ワザを、『東大式すごワザ!計算ドリル』よりご紹介します。

※本稿は、永田耕作著、西岡壱誠監修『東大式すごワザ!計算ドリル』(実務教育出版)から一部抜粋・編集したものです。 

バトンパス算

東大式すごワザ!計算ドリル

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キリのわるい2けたの数どうしのかけ算、みなさんはどうやって計算していますか? 
さすがにこの式は筆算じゃないとむずかしいな、と思ったかもしれませんね。
今回はこのタイプの計算を速く解くすごワザを紹介しましょう。

左の「35」を2倍すると「70」ですね。
もし本当に、48×35ではなく、48×70なら計算はとってもかんたんになります。今回は、この「もしも」を計算に使います。

ヒントはズバリ、体育のリレーなどで使つかわれるバトン!
バトンをパスするように、左の数を「÷2」して、右の数を「×2」してみましょう。

東大式すごワザ!計算ドリル

「48÷2=24」、「35×2=70」で、右の数が「10の倍数」に変わります。
すると、「24×70」という式になり、「48×35」よりも計算がとっても楽になりますよ。

東大式すごワザ!計算ドリル

この「すごワザ」を使つかいこなすコツは、「偶数」×「5の倍数」の式を見つけること!
「5の倍数」を2倍すれば、かならず1の位くらいは0になります。
ですから、まずは、「5の倍数」の数を×2して、まるでバトンをパスするように、相手の偶数の数を「÷2」するんです。

【すごワザまとめ】
「偶数」×「5の倍数」のかけ算は、2をバトンパス!

練習問題

東大式すごワザ!計算ドリル

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永田耕作

現役東大生。2001年生まれ。学習塾に入らずに東大へ現役合格。中学・高校は野球部に所属、部活動と勉強を並行し「練習で自分の苦手を潰して、試合で自分の力を最大限に発揮する準備をする」という努力の「型」を勉強にも活かして受験勉強を乗り切る。現在は株式会社カルペ・ディエムに所属し、全国の学校や自治体で200回以上の講演活動を行いながら、まとめた知見を記事や書籍などで紹介している。著書に『東大式 ナンプレドリル』(彩図社)『こーさく先生と学ぶ 中学数学のきほん60レッスン』(文英堂)など多数。

西岡壱誠

西岡壱誠

東大生作家。1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも2浪し、3年目から勉強法を見直して偏差値70、東大模試で全国4位となり東大合格を果たす。東大入学後、『ドラゴン桜2』(講談社)の編集、TBSドラマ日曜劇場「ドラゴン桜」の脚本監修を担当。2020年には株式会社カルペ・ディエムを設立し、全国の高校で「リアルドラゴン桜プロジェクト」を実施して高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師への指導法のコンサルティングを行っている。

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