子どものテスト「あと1点」が取れなくて悔しいのは誰? 「できた99点」に注目して才能を伸ばす親の声かけ
子どもがテストで99点を取ったとき、親としてどんな声をかけるべきでしょうか? 「あと1点で100点なのに」と、つい“できなかった1点”に注目してしまうかもしれませんが、“できた99点”に注目することで、子どもの才能を限りなく伸ばすことができるそうです。
テストで99点を取った子どもへの声かけを、下村弥沙妃(著), こげのまさき(イラスト)『3日で自発的に動く子になる! 信頼声かけ』から紹介します。
※本稿は、『3日で自発的に動く子になる! 信頼声かけ』(下村弥沙妃(著), こげのまさき(イラスト)/Gakken)から一部抜粋・編集したものです。
テストで99点を取った子どもへの声かけ
×「どうしてあと1点が取れないの?」
×「次はミスをせずに100点を取りなさい」
○「99点も取れるくらい頑張ったのね。点数に満足している?」
99点のテストの答案用紙を見た時、あなたはどんな感想を抱きますか?
「惜しい!」でしょうか? 「すごい!」でしょうか? これはテストの難易度や子どもの実力にもよりますが、人によって意見が分かれますよね。
あと1点で100点なのに…
×「どうしてあと1点が取れないの?」
×「次はミスをせずに100点を取りなさい」
あと1点で100点なのにと、思わずこんな声かけをしてしまう方もいらっしゃるでしょう。
でもこれは、勉強の主体が親になってしまっている証拠です。
しかも、99点のできたところではなく、1点のできなかったところに注目され、「100点を取れない自分は価値がない」と、子どもは自己評価を落としてしまいます。それに加えて、自分や人の足りないところを探すのが上手になってしまうことも。
声をかける前に、まずは冷静になって子どもの表情を見てみてください。子どもは悔しがっていますか? それとも、満足な表情をしていますか?
できた99点に注目する
○「99点も取れるくらい頑張ったのね。点数に満足している?」
できなかった1点ではなく、できた99点に注目する子育ては、子どもの才能を限りなく伸ばすことができます。さらにこの声かけは、子どもが自分自身でどう感じているかを確認する機会を与えています。
このことは、自分軸で生きていく習慣をつけるのにとても効果的ですので、ぜひ使ってみてくださいね。
『3日で自発的に動く子になる! 信頼声かけ』(下村弥沙妃(著), こげのまさき(イラスト)/Gakken)
子どもは論破しても動いてくれません。信頼関係ができれば、希望通りに自走してくれます。
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