発達遅れの息子に友だちができるの? 不安な親を驚かせた「運動会での意外な姿」(もしかしてうちの子、発達障害!? 第5話)
私は、3人の子ども(長男小3、長女年長、次男年少)を育てる保育士ライターです。小学3年生の長男は軽度発達障害で、今は支援級に在籍しています。今回は、集団に入れなかった息子に訪れた変化の話をお伝えします。(連載「もしかしてうちの子、発達障害!?」第5回、写真はすべてイメージです)
人見知りをしない=他人に興味がない?
「人見知り」というのはだいたい生後7ヶ月頃から起こると言われていますが、息子はほとんど人見知りをすることなく過ごしていました。
目新しいおもちゃさえあれば、親がいなくても夢中で遊んでいた乳児期。保育園に入園する前、職員さんに誘われ、児童館主催で行われていた保護者学習会に参加することになりました。
子どもは隣の部屋で保育してもらえていたのですが、ほとんどの子が親の元に戻ってきてしまう中、息子が来る気配は全然なく…。学習会が終わり隣の部屋に行くと、部屋には息子しかいない状態で何も気にせずおもちゃで遊んでいました。
3歳児検診で人見知りのことを聞かれましたが、人見知りを全くしない息子の様子を伝えると「きっと人に興味がないのでしょうね」と言われました。
今思えば、確かに人に興味がなかったのでしょう。保育園でも一人で遊ぶことが多く、息子との会話の中で友だちの名前が出ることはありませんでした。
増えていった友だちとのトラブル
そんな息子でしたが、年少になった頃から友だちを意識するようになってきたのですが、他人との距離感がつかめずにトラブルも増えていきました。