きょうだいゲンカで「告げ口」に来るのはなぜ? 親が子どものケンカに巻き込まれない対応方法
きょうだいゲンカで子どもが告げ口に来たとき、親としてどう対応すべきか悩むことはありませんか? 告げ口は、上手に対応すれば子どもたちだけで解決できるようになる貴重な学びの体験になるそうです。
子どもが告げ口に来ることがなくなり、きょうだいゲンカそのものも減る対応方法を、下村弥沙妃(著), こげのまさき(イラスト)『3日で自発的に動く子になる! 信頼声かけ』から紹介します。
※本稿は、『3日で自発的に動く子になる! 信頼声かけ』(下村弥沙妃(著), こげのまさき(イラスト)/Gakken)から一部抜粋・編集したものです。
子どもが告げ口に来た時の声かけ
×「あなたが先に悪いことをしたんじゃないの?」
×「ママが叱ってあげるね」
×「喧嘩両成敗なのだから、告げ口しないの!」
○「ママに叱ってもらいたくて告げ口に来たの?」
きょうだいゲンカの定番である告げ口も、上手に対応すれば貴重な学びの体験になります。
子どもはどうして告げ口に来るのか、考えたことはありますか? 「親の関心を引きたい」「自分が悪くないことを訴えたい」「相手を悪者にしたい」などの理由が考えられます。
いずれにしても、告げ口に乗って一時的に親が解決したように見えても、根本的に解決することはありません。その証拠に、次から告げ口がなくなることはありませんよね。
子どもが告げ口に来る理由
×「あなたが先に悪いことをしたんじゃないの?」
×「ママが叱ってあげるね」
×「喧嘩両成敗なのだから、告げ口しないの!」
子どもが告げ口に来た時、瞬時に頭の中で「どう対応するか」と考えることはありませんか? これこそが、子どもが告げ口に来る理由なのです。
そう、親をきょうだいゲンカに巻き込みたいのです。この親の反応は、見事に子どもの思惑通りになっている証拠といえます。
親は子どものケンカに巻き込まれない
○「ママに叱ってもらいたくて告げ口に来たの?」
これは、子どもの思惑を代弁しています。加えて、親は子どものケンカに巻き込まれないことを示しています。
これを初めて言われた子どもは、キョトンとするでしょう。いつも通り親を巻き込めると思ったのに、まるで巻き込めないこの対応に戸惑っている証拠です。
何度告げ口に来たとしても、この対応を貫きましょう。そして一言、こう付け加えるのです。
「二人ならきっと、自分たちで解決できると思うよ」
この対応をした家庭からは、子どもが告げ口に来ることがなくなった、しかも、きょうだいゲンカそのものが格段に減ったという報告をいただきます。ぜひ、試してみてくださいね。
『3日で自発的に動く子になる! 信頼声かけ』(下村弥沙妃(著), こげのまさき(イラスト)/Gakken)
子どもは論破しても動いてくれません。信頼関係ができれば、希望通りに自走してくれます。
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