敏感肌用は「子ども向け」じゃない! 薬剤師に聞く「子ども用日焼け止め」の選び方
もうすぐ夏本番。子どもが元気に外遊びする姿はほほえましいものですが、親として気になるのが「紫外線対策」。「大人用の敏感肌タイプなら子どもにも使える?」「日焼け止めを塗ったのに赤くなった…効果がないの?」そんな悩みや疑問に、薬剤師の視点からしっかりお答えします。
正しい日焼け対策を知るために、まずは紫外線についてお話します。(写真はすべてイメージです)
紫外線には3種類!特に注意すべきはUVAとUVB
紫外線には UVA・UVB・UVC の3種類がありますが、地上まで届くのは主に UVAとUVB の2つです。
UVA(シミ・たるみの原因)
肌の奥の真皮層まで届き、コラーゲンやエラスチンを破壊して光老化を進めます。長時間浴びることで肌のハリが失われ、将来的なシワやたるみの原因になると言われます。
UVB(炎症・赤みの原因)
エネルギーが強く、肌表面に急激なダメージを与えます。ヒリヒリする日焼けや赤みは、UVBによるものです。子どもの薄い肌では、短時間の外出でも炎症が起こりやすくなります。
UVC(本来は地上に届かない)
UVCは、オゾン層によって遮断されるため地上には届きません。
SPF・PAって何? 表示の意味、きちんと知っていますか?
日焼け止めのパッケージに必ず書いてある「SPF」「PA」という表示、なんとなく数字が大きいほど良いと思っていませんか? 実は、それぞれ防ぐ紫外線の種類が違っていて、目的に応じて選ぶことがとても大切です。