敏感肌用は「子ども向け」じゃない! 薬剤師に聞く「子ども用日焼け止め」の選び方

吉澤恵理
2025.06.27 00:38 2025.06.27 12:00

海のイメージ

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もうすぐ夏本番。子どもが元気に外遊びする姿はほほえましいものですが、親として気になるのが「紫外線対策」。「大人用の敏感肌タイプなら子どもにも使える?」「日焼け止めを塗ったのに赤くなった…効果がないの?」そんな悩みや疑問に、薬剤師の視点からしっかりお答えします。

正しい日焼け対策を知るために、まずは紫外線についてお話します。(写真はすべてイメージです)

紫外線には3種類!特に注意すべきはUVAとUVB

夏の海と空のイメージ

紫外線には UVA・UVB・UVC の3種類がありますが、地上まで届くのは主に UVAとUVB の2つです。

UVA(シミ・たるみの原因)

肌の奥の真皮層まで届き、コラーゲンやエラスチンを破壊して光老化を進めます。長時間浴びることで肌のハリが失われ、将来的なシワやたるみの原因になると言われます。

UVB(炎症・赤みの原因)

エネルギーが強く、肌表面に急激なダメージを与えます。ヒリヒリする日焼けや赤みは、UVBによるものです。子どもの薄い肌では、短時間の外出でも炎症が起こりやすくなります。

UVC(本来は地上に届かない)

UVCは、オゾン層によって遮断されるため地上には届きません。

SPF・PAって何? 表示の意味、きちんと知っていますか?

遊んでいる3人の子ども

日焼け止めのパッケージに必ず書いてある「SPF」「PA」という表示、なんとなく数字が大きいほど良いと思っていませんか? 実は、それぞれ防ぐ紫外線の種類が違っていて、目的に応じて選ぶことがとても大切です。

吉澤恵理

吉澤恵理

1969年生まれ、1992年東北薬科大学卒業。薬剤師として長年医療に携わった経験から医療領域、また教育領域を得意とするジャーナリスト。メディアでの執筆、連載やTV出演など多数。プライベートでは、結婚、妊娠、出産、離婚、介護と様々な経験を経て、現在4人の子を育てるシングルマザー。