親が「体験」を与えても子どもの反応が悪い理由とは? 自発性を育てる戦略的「ほったらかし教育」
愛する我が子のことを思ってあれこれと手をやく親御さん達。一方で、共働き家庭では「うちはそれほど手を掛けられていないけど大丈夫かな……」と、後ろめたさを感じる親御さんもいるようです。
“手のやきすぎ” は子どもの自立を妨げるとも言われる中、いったいどのようにしていくのか正解なのでしょうか?『自分から学べる子になる戦略的ほったらかし教育』(ディスカバー・トゥエンティワン)で、子育ての新常識を提唱する 岩田かおりさんに話を聞きました。(聞き手・構成/一般社団法人Raise・宮本さおり)
管理してもお世話をしても、子どもの自発的な意志は育たない
タイトルに「ほったらかし」と書いていますが、親が何も手をかけなくても子どもが勝手に育って行くという夢のようなメソッドではありません。
ですが「戦略的にほったらかしにする」という所に価値があるということを伝えています。私はこれまでに7,000人以上のお母さんたちに話を聞いてきましたが、不安を抱えている親御さんほど、ある状況に陥っている人が多くいました。
1つ目は司令官スタイルで、子どものことを細部まで管理するタイプの親御さんです。親の側でいろいろな想定をし、その通りに行動させようとします。このタイプの親御さんは子どもが失敗してしまった時に「言われた通りにやらないからダメなのよ」と注意する人が多いです。
2つ目は、メイドスタイル。献身的に子どものお世話をするタイプです。