京都の宿でレトロ銭湯!? 子連れ旅はホテルより「ポテル」がおすすめの理由【梅小路ポテル京都】

中野セコリ(nobico編集部)

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石畳に神社仏閣、魅力たっぷりの京都だけれど、小さな子どもを連れての旅行はちょっと構えてしまう…という人も多いのではないでしょうか。
でも、諦める必要はありません。子連れにやさしい宿を選べば、京都旅はぐんと快適になります!

今回は、nobico編集部員が実際に宿泊して感じた「梅小路ポテル京都」の魅力、そして気になる「ホテル」と「ポテル」の違いをレポートします。

「ホテル」ではなく、「ポテル」

今回、仕事で京都へ出張することになった筆者。
子育てWEBメディアの編集部員として、「せっかくなら、子どもが喜ぶ宿に泊まりたい!」と気合を入れてリサーチしました。

さすが京都、おしゃれで居心地のよさそうな宿が並ぶ中、ひときわ目を引いたのが「梅小路ポテル京都」。

……え、ポテル? ホテルじゃなくて?

見間違いかと思いきや、確かに「ポテル」と書かれています。
こちらは株式会社JR西日本グループの系列ホテルとのこと。
公式サイトには次のようなの一文が。

「ただ泊まるだけではない
ポテルの過ごしを体験して新たな価値に出逢える。
それがポテルスタイル。」

……つまり、どういうこと?
これは気になる!というわけで、実際に宿泊してきました。

梅小路公園のとなりにある「ポテル」

ポテルがあるのは、JR山陰本線「梅小路京都西」から5分ほど歩いた場所。梅小路公園内、京都水族館の隣にあり、京都駅周辺や観光スポットとは違ったのどかで落ち着いた雰囲気です。

フロントは有人タイプで、チェックインの際、ポテルでの過ごし方を簡単にレクチャーしてくださいました。この日は空室があったようで、なんとお部屋をグレードアップしていただけるという嬉しいサプライズも! ありがとうございます!

アメニティはロビーで自分でピックアップするスタイル。ノンカフェインのフレーバーティーや、添い寝用のタオルも用意されていました。

ほっとできる客室&自由に飲めるドリンクがうれしい

そしていよいよ、エレベーターで客室へ。

「ポテル」という親しみやすい名前の印象とは裏腹に、お部屋は高級感ある落ち着いた雰囲気です。
ベッドが2台くっついていて、子どもとの添い寝もしやすそうなのが助かります!
ちなみに、ポテルは未就学児まで添い寝OKです。

手洗い用の石鹸は、なんと「牛乳石鹸」でした。
我が家でもよく使っている石鹸で、ちょっとうれしい気分に。小さいサイズと、ポテルのオリジナルデザインがかわいいです。

少し落ち着いたら、部屋を出て2階のドリンクスペースへ。
ソフトドリンクやアルコール(!)だけでなく、ミックスナッツや小石チョコ、ドライフルーツなどの軽食も自由にいただけます。特に本物そっくりの小石チョコは、子どもが喜ぶこと間違いなしです。

残念ながら私は足を運べなかったのですが、3階にはカフェスペースもあるようです。ハンドドリップもできるので、コーヒー好きのママ・パパはぜひ。

宿泊客の専用スペース「あわいの間」

さらに散策し、ポテルならではの体験が楽しめる「あわいの間」に足を運んでみました。
2~3階に「Book」、3階に「Game」、4階に「Music」、5階に「Moku」と、テーマごとの空間が用意されており、宿泊中は自由に楽しむことができます。

3階の本棚には、選び抜かれたこだわりの絵本が! 気に入った絵本はお部屋に持ち帰ってOK。寝る前の読み聞かせの1冊を、お子さんと一緒に選ぶのも楽しそうです。

家族で楽しみたいボードゲームは、お子さんの年齢に合わせて難易度を選べます。子どもが寝た後に大人だけでガチ勝負するのもいいですね。

レコードを楽しめる、ちょっと大人な空間も。
実は筆者、本物のレコードに触れるのはこれが人生で初めて。おっかなびっくり針を置いてみました。ポテルが、子どもたちにとってレコードと出会う場所になるかもしれませんね。

そして、特に子連れファミリーにおすすめしたいのが、2階の「Park」。
木でできたボールプールや、予約制の卓球台があります。

夜はにぎわっていたので、写真は翌日撮りました

同じく2階の「Blank」には、赤ちゃんが安心してハイハイできるスペースがありました。絵本作家さんの展示も開催中。
親子でのんびり過ごすのにぴったりの空間です。

ポテル内には昔ながらの銭湯が

館内をひと通り楽しんだら、ぜひ訪れてほしいのが、ポテル最大の特徴ともいえる「梅小路銭湯 ぽて湯」。銭湯がある宿は筆者にとって初めての体験です。部屋に置いてある専用のかごに、タオルを入れて向かいます。

公式サイトより

銭湯の中はとても清潔で居心地のよい空間。
レトロな壁画に思わずテンションが上がります! 実はこの絵の中には、牛乳石鹸でもおなじみの牛が隠れているんだとか……。
シャワーは壁固定式で、子どもが水をまき散らしてしまう心配が少ないのも地味にありがたいポイントです。

ジェットバスやサウナに加え、なんと半露天風呂までありました。ホテルによくある大浴場と比べるとこぢんまりしていますが、充実した時間を過ごせます。

このぽて湯は、宿泊客だけでなく地元の方も利用できるそう。
梅小路公園でたっぷり遊んだあと、ぽて湯で心も体もさっぱり、なんて過ごし方も最高ですね。

湯上りの牛乳が見当たらず…その理由は?

ところでこちらの「ぽて湯」、銭湯の定番である牛乳の自販機が見当たりません。その理由は、ぽて湯の外にありました。

ぽて湯のすぐ向かい、小道を挟んだ場所にあるのが「梅小路醗酵所」。
梅ドリンクや甘酒など、発酵をテーマにしたメニューが楽しめる専門店です。

筆者のおすすめは「黒麹甘酒」。
一般的な甘酒とはひと味違い、酸味が効いたフルーティーな味わいで、湯上がりにぴったりのさっぱり感が楽しめます。
※写真は飲み比べメニューのものです。

湯上りに、スペシャルな発酵ドリンクを味わえるのは、ぽて湯ならではの体験。
「梅小路醗酵所」は22時閉店(21時30分ラストオーダー)なので、ぜひその時間に間に合うよう「ぽて湯」を楽しんでください。
(ちなみに筆者は間に合わず…翌日リベンジしました!)

朝もポテルで元気をチャージ!

さて翌日。朝食はホテルのビュッフェをいただきました。

和食中心のラインナップで、とにかく野菜がたっぷり摂れるのがうれしいポイント。

キッズ向けのビュッフェコーナーはありませんが、とうもろこしごはんやナゲットなど、子どもが喜ぶメニューも。わらび餅などの京都らしい甘味も用意されていて、旅気分を盛り上げてくれます。

注目は、お茶漬けと「ポテル特製豆腐」。

ほんのり甘みのあるお豆腐は、大人にも子どもにもおすすめの一品です。

食後はルーフトップへ。梅小路公園や京都タワー、新幹線を一望しながら、これから過ごす京都での一日に思いをはせるのでした。

「子連れでも快適」だけじゃない、わくわくの宿泊体験

チェックイン後はフロントに荷物を預けて、京都の町へ。
取材を終えて午後に再びポテルへ戻り、帰りの新幹線までの時間は館内のカフェで仕事をさせていただきました。子連れ旅を意識して選んだ宿でしたが、ワーケーションにもぴったりの快適さ。本当にお世話になりました。

カフェメニューもおいしい

ちなみに、ポテルは京都水族館まで徒歩わずか30秒!
梅小路公園内には鉄道博物館もあり、さらに「梅小路醗酵所」では子どもも楽しめるワークショップが開催されています。万が一の雨でも、ホテル周辺だけで一日しっかり楽しめるのは大きな安心ポイントです。

「ホテル」が“泊まる場所”なのに対して、「ポテル」は“体験を楽しむ場所”というのが筆者の感想。
子連れで京都旅行を楽しみたい方にとって、「梅小路ポテル」は心強い味方です。
私も次回は仕事ではなく、子どもと一緒に楽しみたいです!

梅小路ポテル京都

〒600-8835 京都府京都市下京区観喜寺町15
TEL.075-284-1100

●公式ホームページ:https://www.potel.jp/kyoto/