猛暑で活動が早期化!? 医師に聞いた「スズメバチから子どもを守る予防策と対処法」
子どもたちにとって、夏は自然と触れ合う最高の季節。虫取りに夢中になったり、公園やキャンプで思い切り遊んだり…そんな姿を見守るのは、親にとっても嬉しいひとときですよね。でも今年は、スズメバチの異常発生と活動時期が早まっていると報告されており、注意が必要です。
例年より早く梅雨が明け、猛暑が続いたことで、スズメバチの巣作りや活動が加速。すでに2025年7月の段階で刺傷被害が相次ぎ、医療機関への相談も増えています。
「虫取り中に刺されたらどうする?」「自宅で巣を見つけたら?」
今回は、麹町皮ふ科・形成外科クリニック、BIOTOPE CLINIC院長で、皮膚科専門医の苅部淳先生に、スズメバチから子どもを守るための正しい知識と備えを伺いました。(取材・文/吉澤恵理)
2025年のスズメバチ被害状況
――2025年はスズメバチの被害が早くから出ていると聞きました。
苅部医師:はい、実際にスズメバチの活動開始が例年より1〜2か月早まっている印象です。
通常は8月頃から本格化するのですが、2025年は6月の早い梅雨明けと猛暑が重なり、7月の時点で重症例の搬送や受診が複数件報告されています。
当院にも7月上旬からすでにスズメバチに刺された患者さんが複数名来院されています。毎年この時期には見られないほどの早さです。
住宅街でも要注意!スズメバチの営巣場所
――自然があるところだけでなく住宅街でも注意が必要ですか?