トイレトレーニングはいつから? 上手に始めるコツを保育士が伝授

池田千恵

「そろそろトイレトレーニングを始めたいけれど、どうすればいい?」「夜だけおむつが外れなくて不安…」そんな悩みを抱える親御さんも多いのでは?
子どものトイレトレーニングを始めるタイミングや「おねしょ」に関してのお悩みに保育士歴22年、TikTokの生配信では「プロのおせっかい・教えてちえ先生」として人気の池田千恵先生が答えます。

※本稿は池田千恵著『子どもの「イヤイヤ期」を楽しむ本 育児の「困った」がすーっとなくなるワザはこれ!』(Gakken)から一部抜粋・編集したものです。

トイレトレーニングのタイミングがわかりません

Q:2歳になったのでトイレトレーニングをしようと思いますが、いつ、どのように始めたらいいかわかりません。(2歳1か月)

A:寝起きや寝る前、遊ぶ前などにトイレに誘うことから始めてみて。排尿の感覚がわかり始めたらトイレトレーニングをスタート

2歳前後の夏場が、トイレトレーニングを始めるのに最適だといわれます。軽装なので脱ぎ着が楽、洗濯物がすぐ乾く季節だからです。

とはいえ、トイレトレーニングは排尿の感覚がわかるようになってからがよく、それには個人差があります。

まずは、子どもの様子をよく観察してみてください。排尿の瞬間に動きが止まるなど、感覚がわかり始めているようだったら、寝起きや寝る前、遊ぶ前やごはんの前などに、トイレに誘うことから始めてみて。

ちなみに私は、布パンツに薄いズボンをはかせ、ぬれるという体験をたくさんさせました。おしっこの感覚を覚えることに役立ったと思います。

おねしょがなおりません

Q:夜のおむつだけがなかなかはずれません。深夜3時ごろ起こして、トイレに行かせています。(4歳)

A:生活リズムを整え、体の成長を待つ。夜中に起こさず、おねしょしても大丈夫な対策を!

人間は、成長にともない、尿の量を制御する働きのある抗利尿ホルモンが分泌されるようになり、それが夜間、睡眠中にたくさん出るようになって、夜間の尿意を抑えられるようになるといわれています。

また、膀胱の容量も個人差があり、これがおねしょの原因になるという説もあります。おねしょをしないようにと夜中に起こすことを続けると、その時間に排尿する習慣を体が学ぶため、おねしょが長引いてしまうことも。

おねしょをしてもいいようにサイズの大きいおむつや、高性能な防水敷きパッドを使い、生活リズムを整えたうえで、「おねしょしても大丈夫だよ」と伝えましょう。

小学校に上がるころまで続くようなら、一度受診してもいいかもしれません。

池田千恵(著)こんぶ(絵)『子どもの「イヤイヤ期」を楽しむ本 育児の「困った」がすーっとなくなるワザはこれ!』(Gakken)

0~4歳のお子さんをお持ちのママ・パパに親も子どもも「楽」になる「子育てのワザ」を大公開! 育児の「困った」、子どもの「イヤイヤ」を乗り切る秘訣は、子どもを丸ごと受け止め、否定しないことです。完璧じゃなくて大丈夫。あせらなくてOK! 肩の力をちょっと抜いてみませんか? 食事・衛生・睡眠・着替え・遊び・友だち関係・気になる姿・親のメンタルバランスまで、子どもへのかかわりと言葉がけのアイディアが詰まったQ&A集。悩みがすーっとなくなり、育児がもっと楽しくなる一冊です。