お風呂を嫌がる子どもへの対応法 水が苦手な子も楽しく入れる工夫とは?
「お風呂に入りたくない」「顔に水がかかるのがイヤ!」など、3歳になり自己主張もはっきりしてきた子どもたちが示す「イヤイヤ」。お風呂タイムが毎日の小さなバトルになってしまったら?
イヤイヤ期に子どもが示すお風呂への抵抗の対処法を、保育士歴22年、TikTokの生配信では「プロのおせっかい・教えてちえ先生」として人気の池田千恵先生が答えます。
※本稿は池田千恵著『子どもの「イヤイヤ期」を楽しむ本 育児の「困った」がすーっとなくなるワザはこれ!』(Gakken)から一部抜粋・編集したものです。
お風呂に入りたがりません
Q:お風呂に入るのをいやがります。どうしたら素直に入ってくれるでしょうか。
(3歳1か月)
A:お風呂に入る理由を子どもが理解しやすいように話して。お風呂場だけで遊べるグッズで、お風呂を楽しい場所に。
3歳だと、いろいろな話を理解できる年齢なので、子どもがどうしてお風呂に入りたくないのかを聞き、その気持ちを受け止めてから、お風呂に入る理由を話してみましょう。
お風呂は、体をきれいにするために入ること、汗や汚れが体についたままだとよくないことなどを、子どもに理解しやすいように話してみます。
そのうえで、お風呂場だけで遊べるグッズを置いて、お風呂が楽しい場所になるよう工夫をしてみてください。泡立て器で石けん水を泡立てる、お玉でお湯を移すなど、お風呂でのおままごとも楽しいです。
そして、お風呂から出たら、「体がきれいになって、気持ちいいー」と、声に出してみましょう。
顔に水がかかるのをいやがります
Q:顔に水がかかるからと、髪の毛を洗うことをいやがります。どうするのがいいでし
ょうか。(3歳3か月)
A:楽しく遊びながら少しずつ水に慣らしていく。苦手なことは楽しい遊びにしてしまおう!
まずは、楽しい遊びで泡や水に慣らしていきましょう。体のいろいろなところに泡をつけて、見せ合うだけでも楽しいです。
ママやパパが頭の上にたっぷり泡をのせて、とさかや角を作っておもしろがってからお湯で流すのを見せると、自分でもやってみたくなるかもしれません。
うちの子も、小さいころ顔に水がかかるのをいやがっていました。「ゴーグルをつけたら、お顔に水がかかっても大丈夫だよ」と伝え、一緒にかっこいいゴーグルを買いに行きました。
ゴーグルをつけてお風呂に入り、顔に水をかけて、「ほら、大丈夫でしょ」と徐々に慣らしていきました。苦手なことも楽しい遊びにすれば大丈夫なことが、子どもは多いです。
池田千恵(著)こんぶ(絵)『子どもの「イヤイヤ期」を楽しむ本 育児の「困った」がすーっとなくなるワザはこれ!』(Gakken)
0~4歳のお子さんをお持ちのママ・パパに親も子どもも「楽」になる「子育てのワザ」を大公開! 育児の「困った」、子どもの「イヤイヤ」を乗り切る秘訣は、子どもを丸ごと受け止め、否定しないことです。完璧じゃなくて大丈夫。あせらなくてOK! 肩の力をちょっと抜いてみませんか? 食事・衛生・睡眠・着替え・遊び・友だち関係・気になる姿・親のメンタルバランスまで、子どもへのかかわりと言葉がけのアイディアが詰まったQ&A集。悩みがすーっとなくなり、育児がもっと楽しくなる一冊です。