自由研究のネタにも!子どもの「探求学習」のきっかけになる5冊
「気になる」「もっと知りたい」が止まらない! そんな子どもたちの知的好奇心を刺激する、探究学習の入り口になる児童書を集めました。
自由研究のヒントとしてはもちろん、日常の「なんで?」を深掘りしたいときにもぴったり。nobico編集部が厳選した、おすすめの5冊をご紹介します。
探求心をくすぐるおすすめの5冊
『めくってオモロいマジすか科学』(Gakken)
尾嶋 好美(監修)/ こざきゆう(文)/和田ラジヲ・かるめ(絵)
科学の不思議をテンポよく紹介する、雑学満載の一冊。
「日本とハワイは1年に6センチずつ近づいている」「くやし涙は悲しいときの涙よりしょっぱい」など、思わず「マジすか」と言いたくなる内容が盛りだくさんです。
和田ラヂヲさんのシュールな漫画にも、笑いがとまらなくなること間違いなし。
気になった雑学をいろんな角度で深堀りするなど、探求学習のきっかけとして優秀です。パラパラめくるだけでも楽しい!
『絶滅危機動物ファイル サナのいきものひみつノート』(辰巳出版)
キクチミロ (著)
国際自然保護連合(IUCN)が公開しているレッドリストに分類される、さまざまな絶滅危惧動物たちを、人気イラストレーター・キクチミロさんのポップなビジュアルで紹介。眺めているだけでも楽しいイラスト集のような一冊ですが、その中身はとても充実しています。
ラッコやケープペンギンなど、「この動物も絶滅の危機に?」と驚くような生き物も多数登場。
「なぜ絶滅しそうなの?」「どうしたら守れるの?」と、子どもたちが自然や環境について考えるきっかけになる一冊です。
『面白くて眠れなくなる宇宙』(PHP研究所)
高水裕一 (著)
人気の「面白くて眠れなくなる」シリーズの1冊。
「宇宙の果てはどうなっているの?」「宇宙はどのように終わりを迎えるの?」「宇宙人がいそうな惑星は?」といった、誰もが一度は考えたことのある壮大な疑問に答えてくれます。
難解になりがちな宇宙の話を、やさしく、ユーモアを交えて紹介しているのが本書の魅力。読後には、「宇宙についてもっと知りたい!」という好奇心が自然と芽生えるはずです。児童書ではありませんが、小学校高学年くらいから読める内容なので、ぜひ挑戦してみて。
『ごみってなんだろう?』(講談社)
マシンガンズ滝沢秀一 (原案)/滝沢友紀(まんが)
お笑い芸人であり、現役のごみ清掃員でもある滝沢さんによる、超実用的なごみの本。
高級住宅街で多いごみは?清掃員を怪我させないごみの出し方は?など、ごみにまつわるあれこれが 、真面目にわかりやすく解説されています。
日々何気なく出しているごみが、どこへ行き、どう処理されるのか?身近なテーマだからこそ、自分の生活とのつながりを考えるきっかけに。カラーのまんが、イラストがたっぷりなので、本が苦手なお子さんも読みやすいです!
『まぼろしの動物 ニホンオオカミ』(Gakken)
たけたにちほみ(文)/ 坂口友佳子(絵)/川田伸一郎(監修)/小森日菜子(協力)
100年以上前に絶滅したとされるニホンオオカミ。現存する剥製は世界にわずか5体という、まさにまぼろしの存在です。
この本は、そんなニホンオオカミに魅せられた少女・小森日菜子さんが、小学生のときに出会った一体の剥製をきっかけに本格的な調査を始め、専門家の協力を得ながら論文にまでまとめあげた実話を紹介しています。調べることの楽しさや奥深さが伝わってくる一冊です。
ニホンオオカミについての理解が深まるのはもちろん、「これぞ探究心!」と言いたくなる小森さんの姿勢は、子どもたちにとって大きな刺激になるはず。自由研究や調べ学習のヒントにもぴったりです。
「知りたい!」が学びの第一歩に
身近な疑問から壮大なテーマまで、好奇心を刺激してくれる本は、子どもたちにとって最高の探究学習の入り口です。
本をきっかけに「もっと知りたい!」という気持ちが芽生えたら、それこそが学びの第一歩。気になる一冊から、ぜひ探究の旅を始めてみてください!