ゴロンゴロにウサこちゃんまで アンパンマンで「ぬい化」するキャラはどう選ばれる?
2300を超えるキャラクターが登場する人気アニメのアンパンマン。膨大な選択肢の中から商品化されるキャラクターは、どのような過程で決まるのでしょうか?
アンパンマンからマニアックなキャラクターまで、45種類のバリエーションが勢揃いするぬいぐるみシリーズ「プリちぃ★ビーンズ」(セガ フェイブ)の企画担当者が明かす、キャラクター選定の舞台裏に迫りました。
知られざる「ぬい化」の舞台裏は?
─「プリちぃ★ビーンズ」は現在45種類が発売されていますが、ぬいぐるみとして商品化するキャラクターはどのように決めているんでしょうか?
アンパンマンが公式で開催している人気ランキングを参考に、社内でキャラクターを選んで試作を作成しています。
試作品は様々な人に見てもらいアンケートを取ったり、3歳くらいのお子さんに遊んでもらって反応を確認しながら、最終的に商品化するキャラクターを決定しています。
やっぱり最強!アンパンマンは4種類も展開
─一番人気はやはりアンパンマンですよね
そうですね。やはり圧倒的に人気です。そのため、アンパンマンだけでも、通常のもの、ウインクしているもの、飛んでいるポーズのものと3種類を用意しています。赤ちゃんバージョンのアンパンマンも含めると、4種類になりますね。
ドキンちゃんの妹分である、コキンちゃんも人気です!ウソ泣きで周りを翻弄させるキャラクターですが、憎めない可愛さで人気を集めています。
マニアック?意外な選ばれしキャラクターたち
─人気の定番キャラクターだけでなく、ばいきちくんやドキこちゃん(バイキンマン、ドキンちゃんが変装した姿)や、ブラックロールパンナちゃん、したらまさん、てっかのマキちゃんなど、「プリちぃ★ビーンズ」はラインナップがかなりマニアックだと感じました。
そうなんです。マニアックすぎて需要があるかな?と思われるかもしれませんが、すべてお子さんを含む多くの人に見てもらって、上位に残ったキャラクター達なんです。
─個人的には、こちらのふわふわのキャラクターが気になります。初めて見るのですが…。
この子はけむりいぬです。けむりだまから生まれた犬で、自在に姿を変えることができるキャラクターですね。遊び好きで人懐っこいのですが、夕方になると消えてしまうという、少し切ないキャラクターです。
大人の予想を超える子どもの選択
─発売されている中で、意外な人気キャラクターと言えばどれでしょうか?
最近新発売された「ゴロンゴロ」が人気です。ばいきんまんがつくる「バイキンメカ」は特に男の子からの需要が高くて、「ダダンダン」や「もぐりん」も人気です。
あとは「ウサこちゃん」も人気ですね。まちの学校に通う子どもたちの一人で、特に目立った活躍をするキャラクターではないのですが、アンケートでは女の子からの票をあつめていました。
─大人の予想を超える面白い結果ですね。
そうなんです。だからこそ、実際にお子さんに見てもらう工程が欠かせません。
大人からすると「なぜこのキャラクターを選ぶの?」と思うことも多いと思うのですが、子どもには子どもなりの選ぶ理由があるんですよね。
お子さんの意外な選択も、ぜひ楽しんでもらえたらと思います。