性格が違う「きょうだい」をどう育てる? 15年の教育現場経験から導く健全な子育てのコツ

熱海康太

「きょうだいなのに性格が全然違う…」同じように育てているつもりでも、子どもは一人ひとり違うものです。元公立学校教員で多数の教育書を執筆、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事として活動する熱海康太さんが、健全な親子関係を築く「一人ひとりを大切にする」子育てのコツを解説。個別対応の実践、決めつけない会話術、可能性を信じる言葉選びなど、小学生期から意識したい具体的な方法をご紹介します。

小学生を持つ親に必須:健全な親子関係を築く「一人ひとりを大切にする」子育てのコツ

子育てにおいて、ついやってしまいがちなのが子どもを一括りにして考えることです「子どもというのはこういうもの」「きょうだいなら同じように育てるべき」といった固定観念は、実は子どもの健全な成長を妨げる原因になることがあります。

健全な親子関係を築くためには、一人ひとりの個性を認め、それぞれに適した関わり方をすることが重要なのです。子どもが柔軟な心を持つ小学生のうちから意識できるといいでしょう。

一人ひとりに合わせた個別対応の実践

同じ家庭で育ったきょうだいでも、性格や能力、興味関心は大きく異なります。長男は慎重で完璧主義、次男は大雑把だけれど行動力があるといったように、それぞれが持つ特性は全く違うものです。

しかし、多くの保護者は