思春期の子の「朝、起きられない」「片頭痛」は要注意 医師「怠けでなく起立性調節障害かも」

吉澤恵理
2025.10.27 22:37 2025.10.28 19:00

寝ている女の子

季節の変わり目や新学期のタイミングになると、「朝なかなか起きられない」「頭が痛い」といった子どもの不調に悩む保護者が増えます。「夜更かしのせいでは?」「学校に行きたくないのかな?」と心配しながらも、原因がわからず戸惑うケースも少なくありません。

実は、こうした症状の背景には医学的な要因が隠れていることがあります。周囲に理解されにくいため、子どもが「怠けている」と誤解され、心身ともに追い詰められてしまうことも──。今回は、えびな脳神経クリニック理事長の尾崎聡先生に、理解されにくい子どもの体調不良について詳しく伺いました。(文・吉澤恵理)

季節に関わらず増加傾向、「甘え」「怠け」と誤解されがち

──季節の変わり目などに「朝起きられない」「頭が痛い」という子どもが増える傾向はありますか?

吉澤恵理

吉澤恵理

1969年生まれ、1992年東北薬科大学卒業。薬剤師として長年医療に携わった経験から医療領域、また教育領域を得意とするジャーナリスト。メディアでの執筆、連載やTV出演など多数。プライベートでは、結婚、妊娠、出産、離婚、介護と様々な経験を経て、現在4人の子を育てるシングルマザー。

尾崎聡

尾崎聡

医療法人社団NALU理事長。山口大学医学部卒業。脳卒中・認知症・パーキンソン病・頭痛など脳神経疾患の診療を専門とし、地域医療と予防医療に力を注いでいる。日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医。