1000mの高さから落ちる雨は時速500㎞!? 子どもに話したい「落下のふしぎ」

渡邉究

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モノが落ちる速さは、時間に比例して増えます。では、1000㎡の高さから落ちる雨は、一体どれだけ速くなってしまうのでしょうか?

子どもから大人まで楽しめる身近な数の不思議を、『すごすぎる数の図鑑』よりご紹介します。

※本記事は渡邉究著『すごすぎる数の図鑑』(KADOKAWA)より一部抜粋、編集したものです。

1000mの高さから落ちる雨は時速500㎞!?

図1くらいの高い場所からボールを落とす実験をします。

ボールから手を離すと、重力によりボールは下に落ちます。

このとき、ボールの速さはどのように変化するでしょうか?

実際にボールを落としてみると、どんどん速くなっていくことがわかります。

空気などの抵抗がなければ、速さは時間に比例して増えていきます。

1秒後には秒速約9.8m、3秒後には秒速約29.4mに。

同じ状況では、ボールが落ちた距離は時間の2乗に比例することが知られていて、1秒後には約4.9m、3秒後にはその9倍の約44.1m落ちます。

こう聞くと、上空数千mから降る雨は地上に着く頃にはすごいスピードになっていそうです。

実際、1000mから雨が落ちてきた場合、上と同じ計算をすると時速500㎞(新幹線より速い!)で落ちてくることになります。

でも、そんなスピードで落ちてくる雨を見たことはありませんよね。

これは空気抵抗という力が雨粒に働き、ある一定の速さを超えることがないからです。

落下運動を計算すると…

 

 

数字がわかれば世界がわかる! すごすぎる数の図鑑

渡邉究著『すごすぎる数の図鑑』(KADOKAWA)

小学生から楽しめて、算数が好きになる!身近なところから始まる数の世界

『すごすぎる図鑑シリーズ』今回のテーマは、数。
小学生から楽しめて、算数が好きになる!身近なところから始まる数の世界!

「比を使いこなせばいつでもドレッシングを作れる!?」
「スマホゲームのガチャの確率」
といった身近な話題から広がる数の話が盛りだくさん。
順を追った展開とシリーズの特徴である図をふんだんに盛り込んだ構成で算数を学習中の小学生でもしっかり理解できる内容になっています。

「世界中のどんな人でも知り合いをたどれば6人以内でつながれる!?」
「L字型に曲がった幅1mの廊下を通れる最大のソファーの形や大きさは?」など、数学を学習したことがある大人も知らないネタが満載。
子どもから大人まで楽しみながら数の不思議を体感することができます。