ADHD特性の子が宿題に集中できた「自宅の場所」とは? 宿題が進まない子どもが変わる”学ぶ環境の工夫”

熱海康太
2025.11.11 10:21 2025.11.11 19:00

教室で机に座る小学生の子

「授業中にじっと座っていられない…」そんな我が子の様子に悩む保護者は少なくありません。元公立学校教員で多数の教育書を執筆、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事として活動する熱海康太さんが、ADHDの特性を持つ子どもが学校で過ごしやすくなる家庭での環境調整を解説。

刺激を減らす学習環境、タイマー学習法、文具の工夫など、子どもの「できた」を増やす具体的な方法をご紹介します。(写真は全てイメージです)

授業中に落ち着かない子が学校で過ごしやすくなる、家庭でできる環境調整

「先生、うちの子、授業中にじっと座っていられないみたいで…」。保護者面談でこう切り出されたのは、私が小学3年生の担任をしていたときのことです。

Dくんは明るく素直な男の子でしたが、授業中に席を立ってしまったり、鉛筆を回したり、消しゴムをちぎったりと、常に体の一部が動いている状態でした。お母さんは「家でも宿題が全然進まなくて、毎日バトルです」と話されました。

後に専門機関での相談を経て、DくんはADHD(注意欠如・多動性障害)の特性があることがわかりました。大切なのは、その特性を理解した上で、家庭と学校で具体的にどんな工夫ができるかを考えることでした。

じっとできないのは「わざと」ではない

ADHDの子どもが落ち着かないのは、

熱海康太

熱海康太

大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。

X:@jetatsumi