後悔しない進路の決め方は? 東大生が伝えたい志望校・文理の選び方

「どの大学を目指すべきか」「文系か理系か」という悩みは、多くの高校生が通る道。西岡壱誠さんが東大合格者ならではの視点で語る、後悔しないための進路の選び方とは?西岡さんの著書よりご紹介します。
※本稿は、西岡壱誠著『マンガでわかる東大勉強法 増補版』(幻冬舎)より一部抜粋、編集したものです。
Q 志望校がなかなか決まりません。どう決めればいいですか?

あなたが高校1年生だったら、とりあえず「東大」を目指しておきましょう。一番高い目標を持って勉強することが大切です。
というのも、最初に高いレベルを目指しておけば、あとで志望校を下げるのは比較的ラクですが、逆に途中からレベルを上げるのはかなり大変だからです。だからこそ、どんな入試にも対応できる一番勉強がキツい大学を目指すといいですよ。
受験が迫っていて、「東大はさすがに……」というのであれば、好きな教授のいる大学を探しましょう。本を読んだり、自分の興味がある分野の論文を調べたりして、「この先生のもとで勉強したい!」という教授を探してみてください。
ぶっちゃけた話ですが、「この大学に行きたい!」って決めるのはなかなか難しいです。なぜなら、大学というものについて想像が及ばないから。それならもう、仕方ないです。
「この大学に行ったら幸せになれるのか?」なんてわかりません。でも、「この教授の授業を受けたら楽しそうだな」ということは、具体的で想像しやすいと思います。
だから、大学は教授で選ぶという方法も一つの選択肢として考えてみてください。
Q 文系がいいのか理系がいいのかわかりません。どう選べばいいですか?

こう選べばいい、という正解はありません。あなたの人生ですから、あなたが選びたいように選ぶと良いでしょう。
そのうえでオススメするならば、「得意/不得意」で選ぶより「好き・興味がある」で選ぶことです。というのも、好きなことをやっていると脳が活性化するという脳科学の裏付けがあるからです。大学やその後の人生に関わる選択ですから、好き・興味があると思えることを優先してはいかがでしょうか。
とはいえ、今現在のあなたの好みは、一時的なものかもしれません。興味があったけどやってみたら冷めた、このような経験はないでしょうか。現時点のあなたの好みもこうなるかもしれません。これを確かめる方法として、とにかく情報を集めましょう。興味のある分野、少し避けてきた分野、どちらも人に聞く・本を読む・ネットで調べるなどして理解を深めましょう。そうすると、「理系がいいと思っていたけどそんなにかも」「あれ、文系って楽しそうだ!」という風に考えが変わることは十分あり得ます。
文理選択はあなたの人生の一つの分岐点です。あなたが選びたいように選ぶのがいい。ですが、選んだ後に「この情報を早く知っておけば」となるのは悲しいことです。
西岡壱誠著『マンガでわかる東大勉強法 増補版』(幻冬舎)
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公立高校1年生の森島は、勉強が苦手で部活も中途半端な日々。しかし、あることがきっかけで東大を目指すことに。同じ志をもつ仲間たちと過ごすなかで、勉強に取り組む姿勢や成績が変わっていき――。マンガと具体的な勉強法の解説が交互にあるので、テンポよく読み進めることができます。
近年の共通テストでは資料やデータを用いた問いが圧倒的に増えているなど、入試傾向の変化に伴って内容の一部をアップデート。ChatGPTやスマホを試験勉強にうまく取り入れる方法なども追記し、いっそう実用的になりました。































