しっかり保湿しても子どもの肌がカサカサ、原因は暖房? 医師が教える「冬のかくれ脱水」予防法

吉澤恵理
2025.12.17 21:51 2025.12.18 19:00

子どもに薬を塗るイメージ

「しっかり保湿しているのに、子どもの肌がカサカサ」「最近、便秘ぎみ」「なんとなく元気がない」。冬になると増えるこうした不調、実はかくれ脱水が関係している可能性があります。脱水というと夏のイメージが強いですが、医学的には冬も脱水が非常に多い季節。しかも、冬の脱水は汗をかかないために気づかれにくく、静かに進行するのが特徴です。

竹内内科小児科医院院長の五藤良将先生に、冬のかくれ脱水について、医学的に詳しく伺いました。(文・吉澤恵理)

冬に脱水になる3つの理由

ダウンジャケットを着て泣いている1歳5か月の女の子

――冬はあまり汗をかかない季節ですが、なぜ脱水になるのですか?

脱水は夏に起こるものと思われがちですが、実は冬にも多く見られます。
冬は空気が乾燥することで、呼吸や皮膚から気づかないうちに水分が失われやすくなり(不感蒸泄の増加)、知らない間に脱水が進むことがあります。

1つ目は暖房による乾燥。冬の室内は湿度が20~30%台まで下がることもあり、呼吸や皮膚から常に水分が蒸発しています。

2つ目は

五藤良将

五藤良将

防衛医科大学校医学部卒業後、自衛隊関係病院、千葉県を中心とした病院勤務を経て、2019年9月から東京都田園調布の竹内内科小児科医院を継承し院長。2021年10月から医療法人社団五良会の理事長となる。五良会クリニック白金高輪、五良ファミリークリニックセンター南と分院も展開している。

日本内科認定医、日本抗加齢医学会専門医、日本美容内科学会評議員、日本温泉気候物理医学会療法医、日本旅行医学会認定医、複数の学校校医、難病指定医など幅広く診療を行っている。