「また怒ってしまった…」反省の毎日に子育ての先輩が口をそろえた“本当に大切だったこと”
「また怒ってしまった」「もっとできたはず」と、1日の終わりに自分を責めてしまう親御さんは少なくありません。しかし子育ての先輩たちが振り返って口をそろえたのは、家事やしつけの後悔ではなく、子どもと過ごす“今この瞬間”の大切さでした。
モンテッソーリ教師の丘山亜未さんの著書から、モンテッソーリ流・子育てのヒントをご紹介します。
※本稿は、『1分だけ子どもを待ってみる モンテッソーリ流 子どもの才能を伸ばす100の小さなこと』(丘山亜未/青春出版社)から一部抜粋・編集したものです。
振り返りすぎないで“今”を大事にする
子どもが寝静まった夜、「また怒ってしまった」「もっとやさしくできたのに」
そんなふうに反省してしまう日もありますよね。
子どもの気持ちをもっとわかってあげたい、関わりをもっとよくしたいと思う気持ちは、まぎれもなく“愛”から生まれたものです。
けれど、過去を何度も思い返して、そのたびに自分を責め続けていては、心は少しずつ重くなってしまいます。
子どもは「今この瞬間」を全身で生きています。 大人が後悔や反省にとらわれている間にも、子どもはもう次の笑顔へ、次の気持ちへと進んでいます。
「私の関わりが足りなかったから」「もっとできたはず」と抱え込まなくて大丈夫。
子どもは本来、自分で育つ力を持っています。
それに子どもは親との関わりの中だけで育つのではなく、友達や先生、自然や本との出会いからも、たくさんの力を受け取って成長していきます。親の役割は、すべてを背負うことではなく、安心できる土台をつくること。それだけで、もう十分なのです。
そして何より、子どもは、あなたがどんなときも“あなたらしくいてくれること”に、いちばん安心しています。泣いたり怒ったりしながらも、正直に自分と向き合い、また笑ってくれるあなた。その姿こそが、子どもにとっていちばんの安心であり、かけがえのない宝物です。
だから、振り返りや反省は、ちょっと脇に置いて……。
今、目の前にいる子どもと笑い合える瞬間を、大切にしてください。
今のあなたと子どもが笑えていたら――それだけで、もう大丈夫。
やらないことを決める
子育てがひと段落した先輩に聞いたことがあります。
「もっとやっておけばよかった、と思うことって何ですか?」
すると返ってきたのは、意外な答えでした。
「部屋をきれいにすればよかった」
「おいしい手づくりごはんをつくればよかった」
「もっとちゃんと勉強を教えればよかった」
そう答える人はひとりもいなかったのです。
みんな口をそろえてこう言いました。
「もっと一緒に遊べばよかった」
「もっといっぱい抱っこすればよかった」
「もっとちゃんと話を聞いてあげたかった」
子育てのあとに残るのは、思うようにできなかった家事やしつけの後悔よりも、子どもと過ごす時間に心を向けられなかった寂しさなのかもしれません。
だからこそ、「全部をこなす」より、「大切にしたいものを選ぶ」こと。
整った部屋より、子どもを抱っこしてぬくもりを感じることを選ぶ
栄養満点の手づくり料理より、会話しながらゆったり食事する時間を選ぶ
欠かさない洗濯より、子どもと一緒に湯船につかる時間を選ぶ
予定いっぱいの週末より、心ゆくまで絵本を読む時間を選ぶ
小さな「やらない」の決断は、毎日の暮らしに余白を生みます。
その余白こそが、あなたが本当に大切にしたいものを、大切にできる毎日へとつながっていくのです。
『1分だけ子どもを待ってみる モンテッソーリ流 子どもの才能を伸ばす100の小さなこと』(丘山亜未/青春出版社)
本書では「モンテッソーリ流・子育てのヒント」を100個紹介。
忙しい方でもできるように、最短10秒でできるような「簡単でシンプルなことだけ」を厳選してまとめました。
どこから読んでいただいても構いません。空いた時間に、1日たったひとつでいい。そのひとつで、子どもとの暮らしがガラリと変わります。
気になったものから、試してみてください。
