テストを持って帰ってきた子への最初の一言は? 学ぶ力伸ばす「たった一つの問い」

永島瑠美
2026.01.15 09:37 2026.01.27 11:50

ランドセルと小学生の男の子

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子どもがテストを持って帰ってきたとき、「何点だった?」と聞きたくなる親御さんは多いと思います。
「評価」を突きつけられるこの質問を、とある質問に変えるだけで、子どもは学ぶことをより楽しめるようになるかもしれません。

子どもの学習意欲を育てる声掛けについて、永島瑠美さんの著書よりご紹介します。

※本記事は永島瑠美(著)『東大でとことん教育を学んでわかった! 勉強にハマる子の育て方大全』(青春出版) より一部抜粋、編集したものです。

「何点?」ではなく「何を発見した?」

勉強する親子

子どもがテストを持って帰ってきたとき、つい口をついて出るのが「何点だった?」という質問。

この一言、親にとっては何気ない確認でも、子どもにとっては「評価を気にする態度」そのものです。

私も以前は、それ、言ってしまっていました。

すると子どもは、100点ならドヤ顔、80点なら普通、60点だと無言、40点だと泣きそう……。点数がまるで「存在価値の証明書」みたいになってしまう。

やっかいなのは、これをどこかでやめないと、多くの子どもたちは小1~高3まで、「点数=存在価値の証明書」と受け取り続けるということです。

これだけの期間、「評価を気にする親の態度」を見続けると子どもはどうなるか。

同じことを自分の子どもにも繰り返します。どこかで断ち切る必要がありますね。今日から子どもがテストを持って帰ってきたら、思い切ってこう聞いてみましょう。

「今日は何を発見した?」

すると子どもは、最初はキョトンとした顔をしたあと、「三角形ってひっくり返しても同じなんだよ! 変な感じ!」などとうれしそうに語り出すと思います。その顔が、いつもの「何点だった?」と聞かれたときより何倍も輝いているはずです。

学習心理学では、「今日は何を発見した?」という質問で、子どもが自分の学びを振り返るのは「メタ認知」と呼ばれ、学習効果を高めるとされています。

まさに子どもの学ぶ力を引き出す問い。

点数よりも「発見のワクワク」に目を向けることで、子どもは「学ぶ=楽しい」と感じやすくなります。


永島瑠美

ナガシマ教育研究所代表。中学受験ラボ代表。一般社団法人勉強法アドバイザー機構代表理事。東京大学教育学部卒。教育学修士。 2015年から神奈川県横浜市金沢区で学習塾・学童保育を経営し、学習指導にあたる。これまでに指導した子どもたちは1000人以上。保育士、児童発達支援士、児童心理カウンセラー、勉強法アドバイザーの資格を持ち、教育学の研究者としても活動している。日本教育学会、日本教育心理学会等に所属。毎日子どもに向き合う実践的研究者として、最新の教育学研究の知見をわかりやすくお母さん・お父さんに伝えている。「学びを楽しめる社会をつくる」が生涯のテーマ。4児の母。

東大でとことん教育を学んでわかった! 勉強にハマる子の育て方大全

永島瑠美(著)『東大でとことん教育を学んでわかった! 勉強にハマる子の育て方大全』(青春出版)

「勉強しなさい!」
今日も、つい言ってしまった。
そして言ったあとで、ちょっと自己嫌悪。

・やる気がない
・集中力が続かない
・机に向かわせるだけで一苦労
・このままで大丈夫なのか、不安になる

周りの子と比べては、焦ってしまい、ネットで情報を探しては、余計に混乱する。──でも、もし。 勉強が“怒らなくても、勝手に始まるもの”に変わるとしたら?
「やらせるもの」だった勉強が、子どもにとって“最高の遊び”になるとしたら?

大丈夫。子どもは、勉強ができないわけでも、なまけているわけでもありません。
ただ、ハマり方を知らないだけ。
この本は、その「ハマり方」を誰でもできるかたちでまとめた一冊です。