中学受験、親が教えるべきは「勉強」ではない? 子どもと一緒に「勉強方法を探す」ことの大切さ

井上晴美
2026.02.02 17:13 2026.02.18 11:50

勉強する女の子

子どもの成績を伸ばしたい一心で、つい親が熱心に勉強を教えすぎていませんか?
でも、小学生に本当に教えてあげたいのは、問題の「正解」よりも、「勉強のやり方」かもしれません。
親が子どもと並走しながら、勉強方法を見つけていくことの大切さを、中学受験ママ力開花アカデミー主宰・井上晴美さんの著書より抜粋してご紹介します。

※本稿は、井上晴美 (著)『中学受験で子どもを壊さない! 合格へ導く「5つの約束」』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より一部抜粋、編集したものです。

親は「勉強」を教えるのではなく、「勉強方法」を一緒に探す

勉強する小学生と親

「魚を与えるのではなく、釣り方を教えよ」という言葉があります。

おなかがすいている人に魚をあげれば、その日のうちは困らないかもしれません。でも、次の日には同じように困って魚を求めることになります。

だからそんな人には、釣り方を教えたほうがいい。そうすればこの先ずっと、自分の力で食べていけますからね。

勉強も、それと同じです。

親がしてあげたいことは、勉強の指示をすることではなく、勉強方法を教えることです。

たとえば、暗記が苦手な子どもには、どんな勉強方法を教えればいいでしょうか?

もしも子どもが、「ノートに書いて覚えようとしても、うまくいかない」というのなら、良い方法を一緒に探してみましょう。

「暗記したいことを、ノートに3回書く場合と5回書く場合、どっちが覚えやすい?」
「学習マンガや動画で、基礎を学んでから覚えるのはどうかな?」
「覚えたいことを、語呂合わせや替え歌にしてみるのもいいかも?」
「明日、先生に聞きにいってみようか」

そうやって、アイデアを出してみるのです。

小学生は、まだまだ勉強に不慣れです。

なぜなら、学校でも塾でも、勉強は教えてもらえるものの、勉強方法までは教えてもらえないことがほとんどだから。

そんな状況で、いきなり「自分でやってごらん」と言われても、うまくできないのは当然です。的外れな方法でがんばり続けることになって成果を出せず、勉強そのものを嫌いになってしまうこともあります。

そんなときこそ、親の出番。堅苦しく考えずに、アイデアを出してみましょう。

子どもと一緒にゲーム感覚で試してみるうちに、「これならできる!」というやり方が見つかるはずです。

親に求められているのは、勉強を教える力ではなく、勉強方法を見つけるためのアイデア力。

「答え」ではなく「コツ」なのです。

「そんなことをしている暇があったら、もっと集中して勉強したほうがいいのでは?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

でも、自分に合った勉強方法を身につけた子どもは、どの科目にも通じる「自分で学ぶ力」が育ちます。

一度手に入れた勉強法や、工夫する力は一生もの。

中学受験のときはもちろん、中学や高校、大学でも、そして社会人になってからもずっと役に立ち続けるのです。

【ポイント】
・大人の指示どおりに勉強していると、一時的には成績が伸びるかもしれないが、自分で学ぶ力が身につかない
・親に求められているのは、子どもがずっと学び続けていくための「自分に合った勉強方法」を一緒に見つけること

井上晴美

中学受験ママ力開花アカデミー主宰。3人娘の母。自然育児から一転、長女が小学5年生の秋に中学受験の世界へ。3ヶ月で偏差値20アップを達成するも、 管理型学習で娘の笑顔が消えたことから、個性と才能を認め育てるサポートへ180度転換。その結果、自立心・学習意欲・自走力が飛躍的に向上し、長女は桜蔭合格、次女も4つの習い事を続けながら桜蔭合格を果たす。大学でも長女は首席留学2回、次女は医学部首席4回と、中学受験で培った力が人生の宝に。
2018年、中学受験ママ力開花アカデミー開講。以後7年間で偏差値10以上アップ82名、20以上アップ26名を輩出。御三家合格者を含む第1志望校合格率は86%。ママのサポート改革で、中学受験を親子の笑顔あふれる成長機会に変える支援を続けている。
著書に、『子どもの個性に合わせた声がけで偏差値10アップ! 中学受験を成功させるママのサポート50のポイント』(日本能率協会マネジメントセンター)がある。

中学受験で子どもを壊さない!合格へ導く「5つの約束」

井上晴美 (著)『中学受験で子どもを壊さない! 合格へ導く「5つの約束」』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

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