「ママのせい!」をビンゴで解消! 自閉症児の“先を見通す力”が育つ朝の支度習慣

自閉症のお子さんは、失敗したり朝の支度が遅れたりすると、なんでも「ママのせい」にすることがあります。発達科学コミュニケーションマスタートレーナーの今川ホルンさんは、朝のお仕度をビンゴ形式で「見える化」することで、前向きに考える力や自己肯定感を育むことができるといいます。
日々の朝の時間をゲーム感覚に変え、子どもが「 できた!」を実感できる工夫を、自身も自閉症児の母である今川ホルンさんの著書より抜粋してご紹介します。
※本稿は、『ことばが遅い自閉症児のおうち療育実践編 脳を育てるあそび 77』(今川ホルン(著), 吉野加容子(監修)/パステル出版)から一部抜粋・編集したものです。
「自分でやれた!」が増える
朝の行動をビンゴ形式で「見える化」すると、「できた!」の実感が増え、自己肯定感がアップします。
失敗や遅れたときも「ママのせい!」ではなく、「じゃあ次はどうしよう?」と前向きに考える力を育てられます。
できた数より「やろうとしたこと」をほめよう

紙に縦2本・横2本の線を引いて、ビンゴの枠をつくります。マスの中には「ごはん」「トイレ」「ハンカチ」「ティッシュ」「はみがき」など、朝の支度の項目を書いていきましょう。視覚優位の子どもにはイラストを添えると、理解しやすくなります。
全部できなくても、「今日はここまでできたね!」「あと1マスでビンゴだったね~」と、できた部分にしっかり注目して声をかけるのがコツ。「やってみようとした」気持ちを認めてあげることで、子どもは自分の行動を「自分ごと」として捉えられるようになります。
ゲーム感覚で達成感を味わうことを積み重ねていくうちに、「ママのせいじゃない」「自分でやれる!」という前向きな気持ちが自然と生まれてきます。
見通しのある声かけで計画性もことばも育つ

「できた!」の瞬間を見逃さず、すぐに具体的なことばでほめてあげましょう。「ハンカチ入れたんだね、早いね」「もうトイレ行けたの?すごい!」など、行動+感情で伝えると脳への印象も強まります。
また、「あとひとつでビンゴだね」「どこを先にやる?」と、見通しを持たせる声かけをすると、計画的に動く力やことばの理解にもつながります。できなかったことがあっても責めないで、「チャレンジしようとした気持ち」に目を向けてことばで伝えてあげてください。
ビンゴカードの項目で、できたことを花丸やスタンプにするなど、視覚的にほめるのも効果的です。
応用アイデア
「夜のお支度ビンゴ」や長期休み用の「夏休みビンゴ」などに応用も可能。「お支度すごろく」やスタンプラリーにすると、さらにゲーム感覚で取り組みやすくなります。また、休日のお出かけ先を子どもに決めてもらうのもおすすめです。自分で選択する機会が増えることで、「できなかった=ママのせい」から卒業し、「自分でやれた!」という自信につながります。
成長のきろく
朝の準備で癇癪が起きたりして大変でしたが、ビンゴで声かけしなくても1人でできることが増えてきました。できないことも「頑張ったのにな」と言えるように。何でもママのせいにしていたのに、大きな成長です。(1年生 そうくんのママ)
『ことばが遅い自閉症児のおうち療育実践編 脳を育てるあそび 77』(今川ホルン(著), 吉野加容子(監修)/パステル出版)
脳が育てば、ことばは伸びる!
「うちの子、いつになったら話せるようになるんだろう…」
そんな不安を抱えるママやパパへ。
本書は、『ことばが遅い自閉症児のおうち療育』の実践編。
実際に親子であそんで「ことばが伸びた!」と効果のあったものだけを集めた、あそびで自閉症児のことばを育てる新しいおうち療育の教科書です。






























