中川翔子さんも経験した産後の「うっかり」の正体とは? 医師に聞いた「マミーブレインは病気じゃない」と語る理由

吉澤恵理
2026.02.27 00:25 2026.02.27 19:00

悩む母親と赤ちゃん

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「最近、忘れっぽい…」それは、マミーブレインかもしれません。最近、タレントの中川翔子さんが、育児中のうっかりエピソードを明かしました。

「タブレット用のアップルペンシルを1カ月ほどの間に2本なくしてしまった。たぶん無意識のうちに、どさくさに紛れて捨てているのだと思う」この投稿に対し、SNSでは「私も同じ」「卵をゴミ箱に割ってしまったことがある」など、共感の声が相次いでいます。

「私、どうしちゃったんだろう」と不安になる方もいるかもしれませんが、それは「マミーブレイン」と呼ばれ、出産後、多くのママが感じる変化です。三軒茶屋Artクリニック理事長、坂口健一朗先生にマミーブレインについて聞きました。(文・吉澤恵理)

実は、産後の脳は変化している

出産を控える妊娠中の妊婦のイメージ

坂口健一朗先生(以下、坂口先生):「マミーブレインは正式な病名ではありませんが、妊娠・出産に伴う脳の変化は、近年の研究で示されています。

妊娠から産後にかけて、脳の一部で萎縮と表現される変化が起こることが報告されています。ただし、これは単純な機能低下を意味するものではありません。

実際には、脳の一部が縮小する一方で、共感や愛情をつかさどる領域は拡大していることがわかってきています。

赤ちゃんの表情や泣き声に敏感になり、強い愛着や思いやりを抱くようになる。これは母親としての適応の変化と考えられています」

つまり、脳は弱くなるのではなく、

坂口健一朗

坂口健一朗

三軒茶屋Artクリニック理事長。防衛医科大学校を卒業後、防衛医科大学校病院、九州大学付属病院、リプロダクションクリニック東京などで研鑽を積む。専門は生殖医療・腹腔鏡下手術。患者一人ひとりに寄り添う診療を大切にしている。