20%ポイント還元と20%引き、どちらがお得? 暮らしが豊かになる算数

前田健太
2026.02.25 18:43 2026.03.05 11:50
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●まえけん先生から一言!
「20%ポイント還元」と「20%引」。同じ「20%」という数字が出でてくるので、「お得さも同じでしょ」と感じた人も多かったと思います。でも、実際に計算して比べてみると、思っていたより大きな差がありましたね。まず、20%引きはシンプルです。10000円のゲーム機なら、20%引きで8000円になります。これは「元の値段の20%分が、そのまま安くなる」ということです。いっぽう20%ポイント還元は、少し仕組みがちがいます。いったん10000円を全額はらって、その代わりに2000円分のポイントをもらいます。そのポイントを次の買い物で使うと、合計12000円分の商品を10000円で買えたことになります。

見かけの割引額はどちらも2000円ですが、
20%引き:2000÷10000= 20%
20%ポイント還元:2000÷12000 ≒ 16.6%
と、割合で見るとこんな差が出てきます。

だから、同じ「20%」という数字でも、「何に対しての20%なのか?」を考えないと、本当のお得度はわからないのです。

ポイント還元をお店がよく使うのは、「次の買い物につなげたい」というねらいもあるでしょうし、実は「同じ数字でも、値下げ幅はちょっと小ちいさくなる」という理由もあるかもしれません。買い物をするときは、「◯%」という数字だけで判断せずに、「元のどの金額に対する割合か?」をいったん立ち止まって考えてみてください。この問題でやったような算数の視点が、ふだんの生活でも役に立ちます。

前田健太

京都ノートルダム学院小学校、国立学園小学校を経
て、現在は慶應義塾横浜初等部教諭。学校図書教科書「みんなと学ぶ小学校算数」編集委員や全国算数授業研究会幹事を務める。「できる」ことを過度に重視する教育に疑問を感じ、あえて子どもたちを困らせて「?(ハテナ)」を生み出す授業の必要性を訴える。その実践アイデアをX(@mathmathsan)で定期的に発信しており、フォロワーは2万人を超える(2025年12月時点)。

X:@mathmathsan

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