子どもの自己肯定感を下げない「2つの叱り方」 元教員が教える折れない心の育て方とは?

熱海康太
2026.03.11 14:38 2026.03.13 19:00

子どもを叱る親

「叱ってばかりいると自己肯定感が下がる」と言われる時代に、叱られても翌日笑って登校する子がいます。その差はどこにあるのでしょうか。

元公立学校教員で、現在は一般社団法人日本未来教育研究機構代表理事として活動する熱海康太さんが、「行動を叱ること」と「存在を否定すること」の決定的な違いと、自己肯定感を守りながら叱る関わり方を解説します。

「叱らない子育て」への疑問

階段を上がる小学生の男の子

「叱ってばかりいると、子どもの自己肯定感が下がる」。このメッセージはここ数十年で日本の子育て観に深く根付きました。親は叱ることをためらい、どんな行動も受け入れようとする家庭が増えました。

書店には「叱らない子育て」の本が並び、SNSでは「怒鳴ることの害」が繰り返し語られます。その流れの中で、叱ること自体が「悪いこと」であるかのような空気が生まれていきました。しかしあるとき、その前提を揺るがすような出来事が起きました。

6年生のG君は、担任の先生から厳しく注意を受けることがよくあります。

熱海康太

熱海康太

大学卒業後、神奈川県の公立学校で教鞭を取る。 教育実践において厚木市教育委員会から表彰を受けるなど活躍。しかし、勘と根性に任せた指導法に限界を感じ、国立大学付属小学校で多くの教育論や教育実践を学ぶ。 学びを体系化することで、学級や学校は安定し、『先生の先生』を行うことも増えた。その後、教員や保護者、子どもたちのための本を執筆するようになる。 常に先端の教育理論や教育実践を研究している。

X:@jetatsumi