増える子どもの足トラブル “浮き指“を防ぐために大切な「足育」と正しい靴選び

ゲームや車移動の増加などにより、現代の子どもたちは昔より歩く機会が減っていると言われています。その影響で、足の指が地面につかない「浮き指」や「扁平足」といった足のトラブルが増えているのだそう。
子どもの足はまだ柔らかく、成長途中の大切な時期。だからこそ重要なのが「足を守る」だけでなく「足を育てる」という視点です。子どもに人気のスニーカーブランド「瞬足」を手掛けるアキレス株式会社に、足を健やかに育てる「足育」と正しい靴選びについて聞きました。
トラブルはなぜ増えた?今考えたい「足育」について

──瞬足が大切にしている「足育」とはなんでしょう。
子どもの足は1年間で約1センチも大きくなりますが、その骨格はまだ驚くほど柔らかい状態です。だからこそ、ただ保護するだけでなく、しっかりと足を育てることが欠かせません。私たちはそれを「足育」と呼んでいます。
現代の子どもたちは、ゲームの普及や車・電車移動の増加などにより、外で遊ぶ機会が減り、昔に比べて歩行距離が半分ほどにまで落ち込んでいると言われています。その影響で、指が地面につかない「浮き指」や「扁平足」といったトラブルを抱える子が非常に増えており、これまで以上に「足を育てる習慣」が重要になっているのです。
「瞬足」のインソールには、こうした足のトラブルを防ぐため、インソールの表面に凹凸を作る工夫を凝らしています。
中央の出っ張りは、土踏まずにしっかりとした「アーチ」を作るためのもの。そして指の付け根付近にあるへこみは、浮き指を防止するための工夫です。このへこみがあることで、歩くときに指先にしっかりと力が入り、自然と正しい歩行が促されるよう設計されています。
──今、お子さんの足のトラブルで特に多いのは、やはり「浮き指」なのでしょうか?
そうですね、足に合わない靴を履いていたり、そもそも足の指が地面にしっかり接地していなかったりすることが原因で、浮き足のトラブルに繋がるケースが多いです。
──「すぐ大きくなるから」とつい大きめの靴を買ってしまいがちですが、それが浮き指の原因になることもあるのですか?
そうですね。サイズが大きすぎると、足が靴の中で不安定になって指が浮いてしまうんです。あとはやはり、外で遊ぶ機会が減っていることも大きな要因ですね。昔に比べて、足の指を使って地面を掴むような動きをする機会が圧倒的に少なくなっています。平均台のように、足の指を使ってバランスを取る遊びなんかはすごく良いんですけどね。
──そう聞くと、確かに今の子はあまりそういう動きをしていないかもしれません。
本来、人間の足にとって一番良いのは「裸足」で過ごすことです。でも、生活の上でどうしても靴は履かなければなりません。だからこそ、私たちは「素足の感覚にできるだけ近い靴」、つまり足の指をしっかりと使える状態を作れる靴を目指しています。
とはいえ、靴を変えるだけで全てが改善するわけではありません。日々の運動や、足の使い方といった土台が重要です。靴はあくまでその成長を「サポート・補完する」という立ち位置ですね。
──手はレゴやゲームで意識的に動かせますが、足の指はなかなか鍛えにくいですよね。
そうなんです。それに、親御さんも普段、お子さんの足の裏をまじまじ見ることってあまりないですよね。お風呂の時でさえ、なかなかそこまで細かくチェックしないものです。
だからこそ、ふと気づいた時にはもうトラブルが進んでしまっているケースも少なくないです。
トラブルを避けるための「正しい靴選び」は?

──足育のための正しい靴選びのコツを教えていただけますか?
まずは、靴に設けられている「捨て寸(靴の中で足の指を自由に動かすためにあらかじめ設けられている、つま先部分のわずかな余分な空間)」を目安にするのが一番です。例えば、お子さんの足の実寸が18cmなら、靴もそのまま18cmを選んでいただいて大丈夫です。瞬足の場合、もともと靴自体の設計に、必要な余裕分が計算されて入っているからです。
──よく「少し大きめを」と買いがちですが、それは逆効果なんですね。
そうなんです。実際の足のサイズに合ったものを選んでいただくのがベストです。逆に靴が小さすぎてパツパツになってしまうと、足が靴の内側の壁に当たって圧迫されますし、足の甲の高さも窮屈になってしまいます。
特に注意が必要なのは、幅が細めに作られた靴です。つま先に向かって指先がギュッと詰まってしまうと、将来的に外反母趾などのトラブルにも繋がりかねません。だからこそ、定期的に足のサイズを測り直して、その時々の「今の足」に合った靴を選んであげることが、靴選びのベースになります。
──他に気を付けるべきことはありますか?
足幅です。小学生になると足の成長も個人差が出てきますし、足幅も一人ひとり全く違います。「瞬足」では、足の幅に合わせて細いタイプ(1E)からゆったりしたタイプ(3Eなど)までラインナップを揃えています。ここまで細かく展開しているメーカーは珍しいかもしれませんが、「とにかく自分の足に合った靴を履いてほしい」というこだわりがあるからです。
瞬足といえば「左右非対称ソール」というイメージが強いかもしれませんが、私たちは子どもの足を育てる「足育」という考え方を大切にしているんです。






























