朝ぐずる子の原因は夜にある? 子どもの寝起きをよくする3つの見直しポイント

愛波あや(著)、西野精治(監修)

「毎朝泣きながら起きる」「機嫌が悪くて朝の支度が進まない」など、そんな日が続くと、親の方も朝からどっと疲れてしまいますよね。実は、寝起きの良し悪しは、子どもの「睡眠の質とリズム」を映し出す鏡のようなものです。

しっかり眠れた朝は、体と脳が「起きる準備」を整え、自然と笑顔で目覚めます。寝起きを改善し、家族みんなが気持ちよく1日をスタートするためのポイントを紹介します。

※本稿は、乳幼児睡眠コンサルタント・愛波あや(著)、スタンフォード大学教授・西野精治(監修)『赤ちゃん超ぐっすり育児 親子でしあわせになる寝かしつけメソッド』(KADOKAWA)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

寝起きの悪さをなんとかしたいなら……

毎朝、泣きながら起きる。機嫌が悪く朝ごはんも進まない。そんな日が続くと、「なんで?」と思うのと同時に、ママ・パパも朝からどっと疲れるはず。

実は寝起きの良し悪しは、 子どもの睡眠の質やリズムを映し出すサインでもあります。しっかり眠れた朝は、自然と笑顔で起きてきます。

反対に、夜中に何度も目を覚ましたり、一方で就寝時刻が遅すぎると、朝になっても体と脳が「起きる準備」ができていないという状況になります。

寝起きがいい子は、1日を機嫌よくスタートできるので、集中力や食欲、探求心が高まる傾向があります。

カナダの研究では、十分な夜間睡眠をとる幼児ほど寝起きの悪さをなんとかしたいなら……感情の安定性や自己調整能力が高いことが示されました。

また、睡眠の質がよい子は翌日の注意力や問題解決力も高いと報告されています。つまり「よく眠る子」は「よく笑い、よく考える子」でもあるのです。

一方で朝の寝起きが悪いと、ママやパパも朝から大変です。支度が進まなかったり、泣きぐずりが長引いたりと、家の中の空気までどんよりします。

早朝に泣きながら起きる場合は、眠りが浅い・睡眠不足・光や音の刺激で途中覚醒してい
るなどのサインかもしれません。

早朝に目が覚めてしまうと、感情の整理がされていないまま1日が始まるため、気持ちのコントロールが難しくなることがあります。

その結果、ちょっとしたことでイライラしたり、不安定になったり、ぐずぐずしやすくなることもあります。

実は、睡眠中に脳は感情やストレスを整理する働きをしており、特に明け方まで眠れることで、その調整がしっかり行われることがわかっています。この改善の第一歩は、「夜の眠りを見直すこと」です。

・就寝時刻が早すぎ、もしくは遅すぎの場合は昼寝の時間を調整する
・寝室の光が漏れていないか確認して、光が漏れている場合は遮光シートで完全遮光にする
・夜中の覚醒がある場合は、寝かしつけ時と夜中に起きた状況を同じにする

この3点を整えるだけで、子どもの朝の表情がぐっと変わります。朝は泣かず静かに目を開けてご機嫌に起きられるようになり、ぐっすり眠れたサインを見せてくれることでしょう。

また、本当は子どもが自然と起きるのがベストですが、起こさなくてはいけないときにはコツがあります。

部屋のカーテンを開けて自然光を入れ、生活音を出し、明るい声で「おはよう」と声をかけましょう。光を浴びることで体内時計がリセットされ、コルチゾール(覚醒を促すホルモン)の分泌も整います。

朝日は子どもにとって「朝が来たよ!」というやさしい合図です。もし、起こしたときに
眠そうにしてぐずる場合は夜の就寝時刻を15〜30分早めてみてください。それだけでも、朝が機嫌よく、スムーズに過ごせるようになってきます。

寝起きがいい日というのは、親にとっても気持ちのいいスタートです。 朝から笑顔で「おはよう」が言える日が増えると、子どもの自己肯定感も自然と育ちます。 寝起きのよさは、ぐっすり眠れている証拠であり、心が整っている証拠でもあるのです。


愛波あや著、 西野精治監修『赤ちゃん超ぐっすり育児 親子でしあわせになる寝かしつけメソッド』(KADOKAWA)

「なかなか寝てくれない」「夜中に何度も起きてしまう」と、赤ちゃんの睡眠に悩んでいるママやパパへ。乳幼児睡眠コンサルタントの愛波あやが、「ねんねの悩みは必ず改善できるよ」というメッセージとともに、親子でぐっすり眠れるメソッドを紹介します。

スタンフォード大学の睡眠研究者・西野精治の監修のもと、科学的に正しい寝かしつけを取り入れることで、親子でぐっすり眠れる毎日を目指せる一冊です。